「さて、最初はネタマゴ！坊、持って
きて」
光に言われて、坊は篭に入れてタマゴ型
カプセルを持っていく。
「ここにお二人への質問が入ってま
す。第一問！オフはどのようにすごして
ますか？」
(…普通だ。よかった。)
ホッとするキョーコ。
「敦賀くんいかがですか？」
「あまり、休みが取れなくて。そうです
ね、オフのときは事務所の後輩が手料理を
披露してくれます。」
微笑む蓮にざわつく会場。
「料理上手のこ…後輩がいてよかったです
ね。」
顔をひきつらせる雄生。
「古賀さんはいかがですか？」
「俺も休みがあまりなくて仲のいい後輩と
飲みに行くくらいですかね。」
『二人のコメントは週刊誌ネタそのもの
じゃん！』
つっこみをいれたいブリッジ・ロックと
観客。
「君、大丈夫？」
緊張で目眩がした坊に古賀が小声で
話しかけた。
「大丈夫だよ。ありがとう。」
坊は小声で返した。
「暑いんだろ？チャックある？水を
入れてあげるから。」
古賀の言葉にそれ、違うキャラだから
と思いつつ、手で大丈夫を表す。
CMが入り、ずっと様子を伺って
いた蓮も駆け寄る。
「君、大丈夫？調子が悪かったのか。
さっき、気がつかなくてゴメンね。」
「だ…大丈夫だよ。席に戻って。」
「そうだよ。敦賀くんまで来なくて
いいから。」
古賀に戻るように言われて蓮は
ムッとする。
「彼は俺の友人なんだ。」
バチバチと火花を燃やす二人に
「坊くん、モテモテっ！」
「イケメンが坊を取り合ってる」
と観客には大ウケだが、ブリッジ
・ロックは坊の中身を二人が知って
いるのではないかと凍りつく。
光が「お料理コーナーを繰り上げる
から一度休憩してきて。」と坊に
耳打ちして坊は頷く。
「坊はお料理を作ってくるので皆
待っててね。敦賀くん、古賀くんには
質問続きます！」
第6話に続く