社さんからこの時間にTBMにいけば
京子ちゃんが仕事あがりと教えてもら
った。
京子ちゃん、この局に出ていたっけ？
タレントだから特番かな？
こちらに向かって京子ちゃんが歩いて
きた。
「貴島さん、こんにちは。これから
お仕事ですか？」
京子ちゃんがにこやかに話しかけて
きた。
逢う毎に可愛くなっていくね。
おや、シャワー浴びて来たのかな。
髪が濡れてる。運動でもしてきたの？
芸能人運動会とか？
タレント活動大変だね。女優一本に
絞ればいいのに…。
でもさ、あの呉前さんが最近タレント
や歌手を起用しているって京子ちゃんの
おかげだから。
「京子ちゃんを待ってたんだよ。」
「えっ？」
やだなあ、京子ちゃん警戒心剥き
出しだ。
「食事しながら敦賀くんが送ったタン
ポポリングの話をしようと思って。」
「！！」
「貴島さんも思いましたよね？おかしい
ですよね。いきなり指に嵌めるの。」
京子ちゃんジュース片手に、かなり
お怒りモード。
「うんうん。小学生の男子だって、
それが特別だってわかってるって。」
「ですよね？つきあってもいない
ただの後輩に嵌めないですよっ！」
うーん、敦賀くんはただの後輩
と思ってないけど。
「じゃあ、怒ってタンポポリング
捨てちゃった？」
「え？」
京子ちゃんはいきなり顔を赤らめた。
耳まで真っ赤だ。
ふーん。
「何、その反応？ふふ、押し花に
したとか？」
「えっ////そうではなくて…////」
えっ、もっとすごいことしたの？
訊きたいな。
End