「コーン!!」
白のタキシード姿で現れたのはコーン
だった。
「キョーコ綺麗だよ。このまま結婚
したいな。」
声はやはり蓮の声だった。
「また、その声////というか、ど…
どうしてここに!」
キョーコは顔を赤らめながらコーン
に訊いた。
「俺はアールマンディのモデルだよ。」
「何言ってるの!妖精はモデルになれな
い!」
「妖精って何?俺は久遠・ヒズリだよ。」
「え?!」
キョーコはまじまじと彼の顔をみつめ
る。
コーンにしか見えないけど……。
「クー・パパとジュリ・ママの一人息子
さん?」
「そう。だから人間だよ。OK?」
久遠は微笑んだ。
まるで、神々スマイルような光線に
キョーコはクラッとした。
「あ…はい/////」
キョーコはキョロキョロと辺りを
見回した。
「どうしたの?誰か探してる?」
久遠に訊かれて、キョーコは顔を
ひきつらせた。
(…不味い!コーンの話はしているけど、
久遠さんのことは話していないというか
…いま初めて会ったばかりだけど…ああ、
ダメ!この姿では歩けない。敦賀さんに
見られたくない!)
キョーコは絶体絶命のピンチに目を
瞑った。
キョーコはウェディングドレス姿
だった。