「キョーコ、待ってたわよ。」
テンがキョーコを待ち構えていた。
隣でジュリエナが微笑んでいた。
「よろしくお願いします!!」
キョーコは深々とお辞儀した。
「さあ、キョーコを世界一美しく着飾り
ましょう!!」
「お祖父様、あの方もこの方も素敵////
皆様、LMEに入って頂きましょう!!」
うっとりするマリアにローリィは苦笑
した。
「何だ、マリアは蓮じゃなかったの
か?」
「蓮さまも素敵だけど、アールマンディ
のモデルさん逹、王子様みたいに素敵な
んですもの。」
「確かにな。世界最高峰のモデル逹だか
らな。最後に本当の王子様がでてくる
ぞ。」
「本物の?」
「ああ、金色の髪をなびかせ、吸い込ま
れそうな瞳は碧色、それはそれは美しい
ぞ。」
「うわあ、楽しみ。マリア結婚したい
な。」
「駄目だよ、マリア!結婚はまだ早い
よ。」
マリアの父親、皇貴が慌てる。
「お祖父様、王子様はお姫様を連れて
くるのかしら?」
「さあな。楽しみに待ってるか。」
キョーコはスタンバイしてパートナー
を待っていた。
(…この衣裳、素敵だけど…これって、
これって////)
キョーコは狼狽えていた。
「キョーコ、お待たせ。」
現れたのは……。