「おおっ、キョーコがコレクションに参
加。そりゃいい。さすが、ジュリ。」
クーはジュリエナを抱き寄せて軽くキス
した。
「ふふ、クオンを驚かせてあげようと思っ
て。」
「あいつ、喜ぶなあ。そうだ、ボスから
キョーコの滞在が1週間延びるという
ことは蓮に伏せてるからそのつもりでと
言われた。」
「ローリィ、クオンで遊ぶつもりね。
こんな楽しいシーン見に来ないわけがな
いわね。」
「多分な。」
二人は見つめあって笑った。
「クシュン!クシュン!」
「お祖父様、風邪?」
マリアがローリィに訊ねた。
「いやあ、ヒズリ夫妻が噂してるんだろ
う。で、マリア準備は出来てるか?」
「勿論ですわ。お祖父様とパパとネズ
ミーランドにいって、帰りに蓮さまとお
姉さま(キョーコ)の出演するファッショ
ンショーを見て、一緒に帰国だなんて
最高ですわ。」
「そうだろう?最高に楽しそうだ。」
ローリィはにんまりと笑った。