「随分、楽しそうだね。」
二人の様子をずっとみていたジェームス
だったが、楽しそうに笑う二人に憮然と
してやってきた。
「よう、ジェームス。王子さまの登場か。
そういえば、お前、クオンと似てるよ
な。」
「クオンと?クオン・ヒズリと似ている奴
なんていないだろ。光栄だけど、あいつ
のグリーンの瞳の美しさといったらこの
世のものとは思えないな。」
「えっ、お前、そっち系?」
「何いってるんだ。僕は現在、京子にア
プローチ中。割り込んでくるなよ。」
「ほう、ナチュラルに爆弾投下かよ。俺
も京子を気に入ったんだけど。」
バチバチ恋の火花を散らす二人にキョー
コは訳がわからずおろおろする。
「あの、よかったらスイーツはいかがで
すか?」
「あ、京子が作ったんだよね。食べる、
食べる。」
ジェームスはスイーツコーナーに向
かった。
「クオンいやレン・ツルガはこっちに
もうすぐ来るよ。」
「えっ?」
セドリックの言葉にキョーコは驚く。
「来月、美術館でアールマンディのコレ
クションがある。」
「////////」
「エスコートしようか?」