キョーコは「私も…」言いかけてやめた。
蓮ほどの人気俳優ならマナーとして相手の
女性に愛しているくらい言うのかも知れな
い。
本気にしてはいけない。
キョーコの口からでたのは
「私は最上キョーコです。」
蓮は頷くとキョーコを再びベッドに横たえ
衣服をていねいに取り去った。
受け入れていたキョーコだったが、ブラ
を取り去る時だけ反応した。
「あの…こんな貧弱な胸ですみません。」
申し訳なさそうに言うキョーコに蓮は
「可愛いよ」と囁いた。
濃厚なキスを全身に浴び、白い肢体は
みるみるうちに紫の花びらでいっぱいに
なった。
「そろそろ言ってくれないかな?」
「?」
「俺を愛してるって言って?」
「///////」
蓮に懇願されてもキョーコはそれを
言ってしまったら終わりのような気が
した。
キョーコは返事を返さなかった。
「経験したいだけなの?」
「え?」
「抱かれたい俳優No.1だから上手いかも
とか?」
蓮の口調は暗く冷ややかになっていっ
た。
「ち、違いますっ!敦賀さんだから…」
「俺だから何?」
「敦賀さんだから、敦賀さんとしかこん
なこと…私は敦賀さんに初めてを捧げた
いんです…ヒクッ、ごめんなさい。こん
な面倒くさい後輩ですみません。」
泣きじゃくるキョーコを抱き起こし
蓮は抱き締めた。
「本当に強情な娘だね。」
蓮はため息をついた。
「敦賀さん?」
キョーコはおずおずと顔を上げた。
「俺の気持ちを信用してないね?この感
情は一時的なものじゃない。君に永遠の
愛を誓いたい。」
「敦賀さん!」
「俺と結婚してほしい。」