自宅に戻り、蓮はリビングのソファに
身体を沈めていた。
(…まいったな。最上さん、綺麗すぎる。)
蓮は久しぶりに逢ったキョーコに悩殺
されていた。
キョーコとは二年前までは行き来があ
った。時々、食事を作りにきてもらった
り、社にスケジュールを聞いてもらい、
偶然を装い、ラブミー部に出向いたり。
しかし、二年前、『泥中の蓮』紅葉役
でブレイクすると、イジメ役からヒロイン
のオファーが殺到し、「ナツ」を彷彿させ
る「サクラ」を演じると日本中の男性がと
きめき、小悪魔イコール京子と形容される
までになった。
元々、整っていた顔立ちは美しさが
増し、身体のラインも少女から大人の
女性へと変貌した。
(…最上さん、今日、ブラしてなかったよ
な。目のやり場なかった///)
蓮はセーターにくっきりと浮かぶ膨らみ
を思い出して赤面する。
インターフォンが鳴った。
映し出されたのはキョーコだった。
「今晩は、 最上です」
リク罠&逆引きドボン作品記録<7>