「なあ、バー☆ジンて芸能界にいると思
う?」
若手俳優の一人が突然口火を切った。
「う~ん、なかなかいないかな。清純そ
うなのに限って肉食系だもんな。」
別の俳優が答えた。
「いるよ!百瀬逸美!」
「あ~逸美ちゃんの事務所のガード
厳しいからなあ。絶対、一人にならな
い。」
「京子ちゃんも負けてないよ。」
「貴島くん!」
突然、現れた貴島は話始めた。
「彗星のように現れた京子ちゃんは今や
LMEのお姫さま。京子ちゃんを溺愛する
敦賀くんはついに自身のマネージャー社
さんを京子ちゃんに付けてしまった。」
「でも、同じ事務所で敦賀くんが溺愛し
てるんだろう?敦賀くんは抱かれたい俳
優No.1だぜ?それはそれは毎晩可愛がら
れてるんじゃないの?」
「それがさあ、敦賀くん、嫌われたくな
くて手が出せないんだ。」
「出した方が喜ばれそうだけどな。」
「京子ちゃん、古風だからなあ。」
「そうそう、LMEって言えば、女王さま
いるじゃん。」
「琴南奏江ちゃん!クールビューティだ
よな。あの、きりりとした目で叱られて
みたい。」
「俺、ム○で叩かれたい!彼女は経験豊
富なんだろうな。」
「彼女は男嫌いなんじゃね?」
「中高生のとき、遊びすぎて飽きたと
か?」
「奏江はそんな女じゃない!ふざける
な!」
上杉飛鷹は子役時代から片想い中の
奏江の噂話にぶちギレた。
「飛鷹くん、奏江ちゃんのファン?君か
らみたら彼女オバサンじゃない?君、
ポスト敦賀くんだろ?勿体ない。」
「奏江はオバサンじゃない!美人演技派
女優だっ!」
必死に叫ぶ飛鷹を見て皆が
(…飛鷹くん、童○だな)と心の中で思った
のだった。
End