1話と2話で和人がどれだけ貧乏で駄目
駄目な男というのを紹介し、3話目で
飛鳥がパーフェクトな男性を振って和人
の家に住み、料理、洗濯などスーパーウー
マンぶりを発揮する設定だが…。
「敦賀くん、いちいち、天井や鴨居にぶつ
からないで。屈んで歩けない?」
「すみません。」
「あの、ベッドルームないんですね…」
「テーブルを脇に寄せて布団を敷く!」
蓮は、布団を出しに向かうが畳に散ら
かった雑誌をバランスよく避けて歩いた。
「あ~違うな~。」
助監督が頭を抱えた。
「敦賀くん、物腰が優雅すぎて部屋と
マッチしないんだよね。服装変えてみよう
か?悪いけど、アールマンディ以外の服
を着てもらっていい?」
「はい。」
助監督が衣装係と相談の上、持ってきた
のは金魚のデザインが施されたグレーの
トレーナーとよれよれのスウェット。
(…これならオーラが消えるかな。)
助監督が蓮に着用させてチエック。
「奇抜なファッションですね。」
蓮は苦笑していたが、最新のファッ
ション?と思わせる着こなしで助監督
は絶句する。
眼鏡をかけさせたり、髪をボサボサに
したり、付け髭をつけたりしたが、オー
ラは消えない。
(…恐るべし、ゴージャスター!)