ジュエル隊が言うには森住仁子には
別に想い人がいると。
キョーコには蓮に愛されているのに
別の人を想う人間がいるとはにわかに
信じられなかったが、仁子は変わって
いるのだろう。
蓮の想いは成就しない。
大丈夫…まだ大丈夫…。
キョーコは気持ちを落ち着かせるため
目を閉じた。
その時、メールが届いた。
(…あ、敦賀さん////)
『最上さん、オーディションは順調?
よかったら帰りに俺のマンション
に寄ってもらえるかな?ホワイトデーの
プレゼントを用意しているから。』
目にした瞬間キョーコは奇声をあげた。
「え、えええええーっ!敦賀さんから
ホワイトデーのプレゼントですかああ
っ?!」
キョーコは自分にはプレゼントは
ないと思っていた。
(…敦賀さんからブレゼント!もちろん伺
わせていただきます。 )
『全演技終了しまして、結果を待って
います。伺わせていただきます。夕食の
準備しますか?』
瞬間、涙が頬を伝った。
(…やだあ、涙がとまらない。最上
キョーコ、嬉しいですっっ!)
End