蓮の寝室に久しぶりに入ったキョーコは

  キングサイズのベッドを一瞬みてすぐに

  視線を反らした。

    (ど…どうしよおおおおっ////心の準備が)

    キョーコは急展開についていけない。

   (… 敦賀さんはハリウッド映画にも参加して

 るし、アメリカ行きは問題ないと思うけど

 私、最上キョーコはどうしてアメリカの高

 校と大学に行かなきゃならないの?社長、

 私、女優クビですかあああっ?!

     そうか!日中、敦賀さんはお仕事だから

  時間潰しに学校にどうぞってこと?!

     夜は…抱かれたい俳優No.1の敦賀さん、

  素うどん、胸なしの私でも本当にいいん

  ですかぁぁ)

    怨キョを大量に発生させながらぶつぶつ

 と独り言を言っているキョーコを蓮は

 クスッと笑った。

   「また、悪い方向に考えてる?俺は最上さ

 んを愛していて今すぐ、自分のものにした

 いと考えている。最上さんがアメリカにい

 くのは俺より先で高校卒業して大学に入学

 したらハリウッドデビューしてもらうと社

 長が話していたよ。結婚はお互いに仕事が

 軌道に乗ったらね。」

    「は…はい。」

    「もう、始めてもいい?」

    「…い……/////」

       蓮はキョーコと間隔をつめ、ベッドに

   両手をついた。

    「愛してるよ、キョーコ。」