蓮は自宅マンションでキョーコにローリィ
からの伝言を伝えた。
「私が、敦賀さんと婚約！！
明日発表！！え、なっ、何故、どうして
敦賀さんそれでいいんですかああぁぁ。」
もはや顔面崩壊しているキョーコに蓮は
吹き出した。
「いいよ。ちょっと早かったけど、俺
は最上さんを愛してるから。」
「あ、あ、愛してるって////」
真剣な蓮の表情にデジャヴ？！と一瞬
思ったキョーコだったが、蓮の突然の告
白にキョーコは茹で蛸を越え、焦土と化
した。
「か、軽はずみに言わないでください！
今日はエイプリルフールじゃないので
訂正できませんよっ。婚約ってその先は
結婚するってことですよっ！！」
必死で語るキョーコには申し訳ないが
俺のことで一杯のキョーコは可愛くて堪
らないと蓮は密かに思った。
「結婚してくださいと俺がプロポーズし
たら最上さん『喜んで』って承諾してく
れたよね？」
「そ、それはショーの演出で…。」
「へえっ、俺が誰にでもプロポーズする
男だと？心外だなあ。」
闇の国の蓮さま降臨でキョーコは
後ずさるキョーコ。
「いえ、め、滅相もない。敦賀さまは
そんなことおっしゃらないと思います
デス。」
毎度のことだが、テンパったキョーコ
の口調は腹話術師のようだ。
「そうだよ。俺はキョーコにしか言
わない。」
蓮はキョーコに口づけた。
「敦賀さん…。」
嬉し涙が頬を伝うキョーコの頬を
蓮は愛しげに撫でた。
「愛してるよ、キョーコ。俺と結婚
してください。」
「はい。」
蓮はキョーコを抱き上げ、寝室へと
向かった。