「「社、一体どうなっているんだ!!」」
異口同音で椹と松島が怒鳴り込んできた。
「突然のことで俺にもちょっと…蓮の願望
というか…。」
社はしどろもどろだ。
「蓮は京子ちゃんが好きなのか?初耳だ
ぞ。」
松島が疑問を口にすると
「蓮は最上さんを嫌ってたよな。いきな
りあれは何だ!」
椹も疑問と不愉快さを隠さない。
「俺も突然のことで…なんとも…」
「「とにかく事務所に行ってみろ!電話
もメールもファックスも手紙も処理不
能!外にも出れないぞ。蓮のファンとマ
スコミが取り囲んでる!!」」
二人が異口同音に叫んだ。
「そんなあ……。」
「「会見を開け!蓮だけでいい!ちょっ
とふざけてごめんねと言え!!」」
社は事務所のテレホンセンターに
走っていった。
「二人揃っての婚約会見だな。」
「「「社長!!」」」
現れたのは社長のローリィ宝田だ。