最上キョーコ、27歳。事務所の先輩
敦賀さんに片想いして早10年。
もう、限界だったので、敦賀さんの
マネージャー兼自分の臨時マネージャー
社さんと電撃結婚した。
敦賀さんは結婚式の日から音信不通で
ふたり心配したが、今日、突然TVの独占
インタビュー形式で現れた。
「敦賀さん、突然のドラマ降板はどんな
理由でしょうか?京子さん結婚のショック
という噂がありますが、真相はいかがです
か?」
インタビュアーの質問に蓮は神々スマ
イルを浮かべながら答えた。
「正解です。俺は京子さんに10年間恋し
てました。結婚したかったな。」
「エーッ!!いやああ「京子ちゃん…」
キョーコは誰かに揺り動かされてハッと
した。
(…夢だったんだ。ビックリしたあ。破廉恥
過ぎて切腹ものだわっ/////)
「おまたせ、なかなか殺陣が決まらなく
て。でも、眠るなんてひどいなあ。」
古賀が苦笑した。
「すみません!すぐ準備します。」
(…願望丸出し。敦賀さんが私など好きな
訳ないのに…///呉前プロデューサー見てな
いよね。)
キョーコはきょろきょろと見回す。
呉前は森住と打ち合わせ中だった。
「まさか、敦賀くんの夢見てたんじゃな
いだろうね?だったらいびりまくるから
ね。」
古賀は笑いながら言ったが、キョーコ
は、ぎくっとした。
「そ、そんな////事務所の先輩です
よ。」
「ふふ、ムキになっちゃって。正直
な娘だね。顔にしっかりでてる。俺、
そういう娘大好き。」
「からかわないでくださいっ!///志津
摩さま、出番ですよっ。」
キョーコは古賀をロケ現場に押しやっ
た。
(…フーッ、古賀さんは勘がいいから侮れ
ない。)
キョーコは汗を拭った。
「紅葉、入ってくださ~い!」
「はいっ!」
End
2018.1.29加筆修正