「私が敦賀さまのマネージャーをですか？
旦那さまのお世話は誰が？」
ルトはきわめて冷静にローリィに尋ね
た。
「俺はよお。う～ん、社は最上くんに付
けるし、そうだなあ、椹のとこにでも厄
介になるか。」
「そんなことをしたら最上さまと同じで
ございますよ。迷惑です。」
「あんな暴走娘と一緒にするな！あ、そ
うだ、だるまやどうだ？めしにもありつ
けるし、たまに蓮や社もくるだろう？」
「最上さまに『いやあ、やめてくださ
いぃぃっ！』と言われると思います
が？」
「そうだな。しかし、俺はあの娘を守っ
てやりてえんだ。未成年の娘にヤローと
のスキャンダルは御法度だからな。」
「敦賀さまとでも？」
「あいつはちょっとでも噂になれば記者
会見で全面否定するだろうし、それで
もダメなら結婚するだろうな。」
「……………………。」
「蓮は情の深い男だ。最上くんの気持ち
を知ったら止まんねーだろうな。朝ま
でベッドに縛りつけそうだ。最上くん
が成人になるまではこの状態がベスト
だな。」
「旦那さまの決意は判りました。テン
さまを呼びましょう。」
「ルト止めてくれ！テンはまずい。孫
娘もいるし、教育上悪い。判った。
しばらくホテルに滞在する。」
「承知しました。」
End
2017.10.9初稿