「お、俺と結婚してください。」
「は、はい。喜んで///」
「カーット!!なんだよ、ふたりとも!
操り人形みたいにギクシャクして。もっ
と、さらりとクールに行こうか。」
(…出来ない…)
蓮とキョーコは異口同音に思った。
黒崎監督には秘めた恋の経験なんか
絶対ない!!
(…好きな相手にいきなりプロポーズの言葉
なんて恥ずかしいよ///)
(…好きな人に演技でもプロポーズされるな
んてどう返していいか判らない///)
「カーット!何度いったら判るんだ!固す
ぎ。そうだ!プロポーズは寝室のベッドの
中にしよう!」
「監督!!」
絶句する二人。
そんな二人に周りが同情。
「あの二人、付き合いはじめたばかり
だろう? 酷だね。」
「いやいや、まだ付き合ってはいないよう
だよ。」
「黒崎くんの恋愛経験値知りたいもんだ
ね。はっはっは。」
盛り上がるベテラン俳優、スタッフだっ
た。
End