2015-No.34 『衣更月家の一族』
『鬼畜の家』に出てくる誰かの一族についての話で、どう人間性が形成されたのか、みたいな話かなーと思って購入したが、全く関わりない話だった。
どっちかと言えば、全体としてみたときに、ドS刑事の1作目に近いような気がする。。
『鬼畜の家』は、最初から最後までサイコ系の話なので、何一つ共感できるものがなかったが(それと面白さは別なんだけど)今回はちゃんと血の通った人たちが出てくるので、それなりに楽しめた。
他の書評読んでると、かなり無理なこじつけ、っていう感想が多かったけど、そもそも小説なんてフィクションなんだからそんなもんなんじゃない?
ありそうで、いや、ないだろ、って設定、状況が色々でてきて、ほんとにもしそういう状況が起きたらどうする?って考えるのが楽しかった。
特に、宝くじのエピソード、自分がこっち側だったら、自分があっち側だったらどうするのが一番よかったのか、とか、色々考えちゃいました。
★★★★☆