‐‐‐‐‐‐‐放課後‐‐‐‐‐‐‐

放課後、これからライブと思うと、なんて長い一日なんだ。でももし、青木とマメになんかあったら、ライブどころじゃなかった。本当に嬉しい。もー今日は、PAでもセッティングでも何でもやるー。

張り切って真っ先に部室に向かうと、

「よう、聞いたぞ。青木ちゃんと二人で学校抜け出したんだって?」

後ろから追い付いたハマーのニヤニヤが止まらない。

どこ情報?ヒデか?

「ガセネタ」

「青木ちゃんが行方不明になって、探しに行ったんだろう?」

「カッキー、どこで?」

「ショーのクラスの渡瀬女史に聞いた。音楽棟の女子がザワついてるよ」

マジか。

「おぅ、やるじゃん。聞いたぞ」

「イテ」

佐久間が、追い抜き様、頭をポンと、はたいて行った。デカい奴ってすぐ真上からくる。

「今朝、ありがとう。3S、4番目だろ、セッティング俺らに任して」

「大丈夫か?」

「楽勝」

多分、準備にかけては回数含めて俺らきみしろが一番慣れてる。音響機材の使い方も顧問の中田っチに教わったし。

「わかった、感謝。撤収は後半の2バンドでやるから」

カオリンたちのSASAMIがトリか。

「撤収は、みんなで。その方が早い」

ヒデが来た。

「おー、ビビって逃げたかと思ったぞ」

「ちょっと、精神統一。トイレに籠ってた」

「腹痛くなったんだろ(笑)」

「ウルセー」

四人揃った。いよいよ、「きみとしろみ」初ライブだ。





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