‐‐‐‐‐‐‐ランチ・横浜⑤‐‐‐‐‐‐‐
「青木、誕生日っていつ?」
「えっ、なんで?今月の19日」
「選抜ライブの日だ。急いで帰る?」
「ううん、行くよ、絶対」
「いいのか?家でお祝いとか」
あのパワフル青木ママとしゅうくんたちの、笑顔が浮かんだ。
「金曜日だし、少しくらい遅くても平気」
「ありがとう」
「ショーの誕生日も教えて」
「同じ」
「え?」
「19日」
「ウソー!」
「11月だけど」
「なんだー、運命!って思ったのに」
ヒデに、「イ・イ・イク~!💕」とからかわれてから、あんまり人前で言いたくない誕生日。同じ日生まれって、何かシンパシーあんのかな。
「弁当の前にちょっと話したこと、続き話していい?」
「いいよ」
目を静かに見つめてくる。
「変なとこ、多分俺をずっと見てたら、気付いてると思うけど」
また、ドキドキしてきた。
でも、この子なら話せる。知っててほしい、俺のこと。