‐‐‐‐‐‐‐女子あるある‐‐‐‐‐‐‐

「ショーもまだ伸ばしたい?カオリン対策?」

カッキーに訊かれて、素直に認めた。

「ああ、まぁ、そんなとこ」

「そんなに気にすることないと思うよ。男の身長にやたら条件つける女子って、むしろ小柄な子が多い」

「それは、なんとなく聞いたことある」

女子にとって、二人で並んだときに、自分が華奢で細く小柄に見えた方が「映える」からなのか。

「男の方から、彼女は身長160cm以下に限る、とか、そんな条件聞いたことないよな」

「ナイナイ。その辺は、男の方が寛大よ」

トムジェリ追いかけっこから戻ってきたヒデが言う。

「たまに聞くのは、『私より背が高ければオッケー』説」と、カッキー。

「それってつまり、もし低かったら眼中にないってこと?」

ヒデが絡むと、

「まぁ、そうとも言う♪」

またハマーがからかう。
追いかけっこエンドレス(笑)。

自分の背の高さにコンプレックスがあると言った、カオリンの気持ち。それを少しでも気にしなくていい存在に、俺がなれたらいいのに。

助けてもらった時に肩を貸して支えてくれた佐久間の、がっしりした体躯を思い出した。あの頼もしさ。女子ならきっと、もっと強く感じるんだろうな。