‐‐‐‐‐‐‐モテる奴‐‐‐‐‐‐‐
3Sの男子二人について考えた。
あの二人がモテる理由、見映えがいいのは勿論だが、一番は、全ての女子に等しく優しく、気さくに接するところだろう。
「等しく」
そこ、大事。
無意識に、俺ら男子はモテたい女子には優しく、そうでない対象外にはわりとぞんざいに接してしまいがち。相手が「女性」だということを忘れてしまうんだ。
女子にもきっと横の繋がりがあって、相手によって変える態度とか、そういう良くない情報は共有されてんのかも。
どんなにガサツに振る舞っていても、何気無いひと言で泣き出したり、いつの話だ?というエピソードをいつまでも覚えていたり、やっぱり女子は感受性が、俺ら男とは違う。
そういう違いを踏まえて、慎重に大切に扱うべき生き物だという感覚を、ルックスの良さからたくさん接した結果なのか、女に囲まれて育った結果なのか、どっちか知らんが、あの二人はおそらく予め持っているのが、多分一番デカい。
ドーナツに例えると、佐久間なんか「こっからここまで全部下さい」って感じだもんな。どんな子とも会話が弾むから、女子に「付き合った場合の未来」を思い描かせることが出来るんだ。
椎名は、かわいい見た目もあるが、やはり男女問わずどんな相手にも「等しく」優しい人たらし。顔と名前を覚えるのが、恐ろしく早い。ドーナツ例えで言うと「一個ずつ全種類下さい」って感じか。
実際はそうじゃないんだろうけど、自分にも手が届くんじゃないかと錯覚させる、際立った人当たりの良さ。
真似できない。
けど、見習いたい。
まだまだ謎が多い女子のこと、あの二人は、少なくとも俺らなんかより、きっとちゃんと、わかっている。