客席の中に、シーナくんたち3人を見つけた。出番までずっとそっちで観るのかぁ。
いいな、サワちん。シーナくんの隣。

「由依は平気だった?」

「私は、ホルモン始まる前から耳栓(笑)」

そっか、そういう手もあったか。でも、一曲めは結構好きだったな。



☆委細面談☆

なんか耳が、まだちょっと変。
音楽棟の女子だけで組んでる委細面談(新聞広告みたい)は、アコースティック・ギター二人とベース、キーボードの四人。リーダーの渡瀬さんはシーナくんとサワちんと仲良いらしく、二人から声援を受けていた。

中学で元吹奏楽部の部長、さすが、アコースティック・ギターも上手い。アズテックカメラ?パンクの後に聴くせいか、耳に心地よい。洗われる~(きみとしろみゴメン)。

♪Oblivious (1983)/ Aztec Camera 

From the mountain tops down to the sunny street
A different drum is playin' a different kind of beat
It's like a mystery that never ends
I see you cryin' and I want to kill your friends

山のてっぺんから陽のあたる通りに下りてくる
色々な種類のドラムが様々なビートを奏でて
まるで終わらないミステリーのよう
ボクは泣いている君を見ると 
君の友だちを殺してやりたい気分


アコースティック・ギターの涼やかさって、夏。夏の夕立の後の、気怠さ、切なさ、でも爽やかで、暗くない。


♪I hear your footsteps in the street
It won't be long before we meet it's obvious
Just count me in and count me out
And I'll be waitin' for the shout oblivious

通りで君の足音を聴くと
もうすぐ会える気がする、なんとなく
仲間になったり外れたり、
いつかこんなことを叫ぶのを待っている
なんとなくね


パンクでこもった熱気が、サラッと抜けていく感じ。部屋の気温は変わらないのに、音楽って、不思議。