なくなった、大切な人に会いたくなった時
は、どうしたらいいのだろう。。。

生きてる人ならば、例え会うことが難しい人にでも、いつか会えるかもしれないけれど。。


いつでも忘れたことはないけれど、夏は特に祖母に会いたくなる。

子供のころの夏の思い出は、祖母と過ごした時間が記憶のほとんどをしめていて。


晩年祖母は、脳梗塞で寝たきりになり、記憶もだんだんおぼろ気になり、私のことも分かったり、ほとんど分からなかったり、眠ってばかりだったり。

それでも記憶が戻ってきたときには、
「シロクマを食べたね、寒くてね。」
と。


そこは国道沿いにあるボーリング場。

敷地内には、ボーリング場とまったく同じ名前の、
マリンボールという食堂があり、
入院中の母に代わり小学生だった私の面倒を見てくれていた祖母は、
シロクマを食べに、たびたびそこへ連れて行ってくれた。


小さかった私にとって、そのシロクマは大きすぎて、半分も食べると唇は真っ青。
歯はガチガチいいだして。


一口食べては外へ出て、また一口食べては外へ。


そんな私を見るのが、祖母は楽しかったようで、いつまでも強く記憶に残っていたらしい。

私にとってシロクマを食べた思い出は、

寝る前に読んでもらった   "窓ぎわのトットちゃん" だったり、
編みかけのレースの模様を一緒に考えたことだったり、
いけ花を習ったことだったり、
こっそり分けてもらったホワイトチョコだったり
そんな小さな出来事のどれともかわらないような、思い出だったけれど、

記憶の薄れていく祖母が最後のほうまで覚えてくれていた私との思い出だったから、私にとっても大きな思い出になってしまった。。。

今夜のおやつ



今の私には余裕なシロクマ。



それから昨日と今夜の夕飯。