足半草履を履くと、意識しないでも足指に力が入り、重心がちょっと前傾、踏ん張れる身体になる
意識しなくても、ってとこがみそですね。歩き方や姿勢なんて、常に意識してなくちゃ、なかなか変えることができないじゃないですか。でもそれってけっこう面倒なので、私の場合は結局挫折しちゃったりすることがほとんどです。とにかくものぐさなので、続けるためには、日常生活の中で普通にやれることでなくちゃ、ですね。その点、履物は毎日履きますから、履くだけで効果がある、というのはなかなかすぐれものです(しかも安い)。この足半(あしなか)草履は、昔、ずっと船の上でバランスとり続ける鵜飼や、走るのが仕事の飛脚のような人が履いたとか。この草履の構造は、足の後ろ半分がない短いもので、前も小さくて、指がはみ出すのです。そのはみ出した足指で、ぐっと踏ん張ったり、かかとが下がることによって、バランスをとるためにちょっと前傾姿勢になったりします(土踏まずの形成にも効果ありだそうです)。要するに、ぺたーって足裏全部をつけて歩くのを、自然と改善してくれるってわけです。フォアフットっていう、ジョギングの足の前部分着地の走り方が注目されてますが、それも同じような原理かなって思います。かかと着地でクッションよく、どんどん足を保護する傾向に進むジョギングシューズですが、故障や怪我は減らないのだそうです。そのいっこうに減らない怪我に対して、これでもかとさらに強力ですばらしい最新素材のシューズができるわけですね。でもそれに対していま、裸足回帰じゃないですが、素足に近いシューズができてきて、足の前部分着地の走り方が注目されているという話です。まさにシンプルで余計なものを省いた結果がでてきてるいい例かなと。文明の利器がすばらしい、人類の英知を集めた最新のもののほうが優れているに決まっているという不文律に、そこら中でほころびが出てきているいま、ジョギングシューズもしかりです。で、シンプルで足そのものの機能を生かした草履に注目してるわけです。その中でも即効性のありそうな足半草履、試してみても損はないと思います。