2026年の9冊目。
「最貧困女子」
( 幻冬舎新書 213ページ )
鈴木大介 著
↓8冊目はこちらでした![]()
今や働く単身女性の
3分の1が年収114万円未満。
中でも10~20代女性を特に
「貧困女子」と呼んでいる。
しかし
目も当てられないような地獄で
もがき苦しむ女性たちがいる。
家族・地域・制度(社会保障制度)という
三つの縁をなくし
セックスワーク(売春や性風俗)で
日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。
可視化されにくい
彼女らの抱えた苦しみや痛みを
最底辺フィールドワーカーが活写
問題をえぐり出す!
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著者は「犯罪する側の論理」
「犯罪現場の貧困問題」をテーマに
裏社会・触法少年少女らの生きる現場を
中心とした取材活動を続けるルポライター。
大学で社会学を学ぶ長女と
共有して読みました。
2002年から2013年までに取材を重ねた
自らの貧困状態を
セックスワークや売春ワークといった
「一般的に不適切とされる自助努力」で
何とか生き抜こうとする女性
未成年の少女らのリアルを描いた一冊。
(2014年に刊行)
重い読後感に社会から
こぼれ落ちてしまった若き女性たちの
出口のない苦しさを感じました。
その貧困を助長する
著者が提言する「三つの無縁」
「家族の無縁」
(困窮時に支援をしてくれる親兄弟や
親族などの資源がないこと。
適切な教育を受ける
家庭環境などもなかったこと。)
「地域の無縁」
(困窮時に相談できる友人や
相談先などが生活圏内にないこと。)
「制度の無縁」
(生活保護など公的扶助の捕捉率
認知度・制度使用の利便性が極めて低いこと。
困窮の当事者が支援制度と
そもそも相性が悪いこと。)
また多くの取材先で
精神障害・発達障害・知的障害を
抱えている女性が多いことも
指摘しています。
こんなにもネットワークが発達し
SNSで多くの窓口に
つながることの出来る現代で
社会と隔絶された女性たちがいること
こうした事実を認識できたのは
私にとって学びになりました。


