2024年の17冊目。


「砂漠の女ディリー」
(‎ 草思社 334ページ ) 

ワリス ディリー 著

武者 圭子 訳

 

 

16冊目はこちらでした↓名著です♪

 

ラクダと引き換えに

老人と結婚を決められたソマリアの

遊牧民の少女ディリー。

 

砂漠から逃げ出しロンドンへ渡った

彼女は数寄な運命に導かれ

スーパーモデル、そして国連大使に。

 

その半生を語る。

 

_________________

 

 

今年に入って

17冊の本を読了した訳ですが

同本が断トツに良かったです。

 

ソマリアの遊牧民出身のディリーが

古くからの慣習により

14歳で児童婚させられるところ

着の身着のままで砂漠を横断し

ライオンに狙われながら

ヒッチハイクで悪い男につかまり

命からがらで逃亡します。

 

親戚の家を尋ね回り

イギリス大使館に勤める

叔父夫婦の家政婦として

伴にイギリスへ渡りますが

そこでも過酷な労働が待っています。

 

文字を覚え、英語を習得し

低賃金で働きながら

自分の人生を切り開いていく姿には

多くの勇気と希望を与えられました。

 

一方で

児童婚と女子割礼(FMG)

については隠すことなく

赤裸々に語られ

途中で本を閉じたくなるほど

しんどい内容でした。

 

好奇心旺盛で常に前を向いて歩き

自分の人生を

自分で描いていく彼女は

のちにスーパーモデルとして大成します。

 

無知であるが故に多くの女子の

命と尊厳と健康を壊してしまう

FMGの根絶にむけて

その名声をもって

国連大使として

大きな役割を果たします。

 

ショッキングな内容ではありますが

ディリーの力強い歩みは

多くの良いエネルギーを

与えてくれます。

 

 

 

 

 

 

イベントバナー