2024年の6冊目。


「祖国とは国語」
(‎ 新潮文庫 236ページ ) 
藤原正彦 著

 

 

5冊目はこちらでした↓

 

 

国家の根幹は

国語教育にかかっている。

国語は論理を育み

情緒を培い

すべての知的活動

教養の支えとなる

読書する力を生む。

 

国際派の数学者だからこそ

見えてくる国語の重要性。

 

全身全霊で提出する

血涙の国家論的教育論

「国語教育絶対論」他

 

ユーモラスな藤原家の

知的な風景を軽快に描く

「いじわるにも程がある」

 

出生地満州への

老母との感動的な旅を描く

「満州再訪記」を収録。

 

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整体にお越しくださいます

80代のクライアント様に

勧めていただいて読んだ本。

 

著者の本は

「国家の品格」

「若き数学者のアメリカ」を

読了しており

このような祖国愛、郷土愛の深い

骨太の日本人というのは

わたしの世代に

どれだけいるのだろうかと

考えさせられました。

 

名作家である

新田次郎と藤原ていを

両親に持ちながら

数学者という分野で活躍され

長らくアメリカやイギリスでの

留学経験のある藤原氏の提唱は

至極説得力があります。

 

国語はすべての知的活動の基礎であり

論理的思考を育てる。

その上で情緒を培うというのは

中高生を家族に持つ

わたし自身も身に染みて感じます。

 

わたし達の

土台となるのは

やはり母国語なのだと思います。

一に国語、ニに国語

三、四がなくて五に算数

あとは十以下とまで

言い切っている本書。

 

特に小学校教育の重要性を

考えさせられる良本でした^^