ローリング ストック リスト
具体的な品目リスト
▼衛生状態を維持する「石油化学製品」
ナフサ供給が滞ると、プラスチック、ビニール、合成洗剤などの製造が真っ先に止まります。
ゴミ袋(各サイズ)・ポリ袋: 衛生管理の基本。汚染物の封じ込めに大量に消費します。
サランラップ: 食器を包んで洗う回数を減らすだけでなく、包帯の代用や防寒など多用途。
使い捨て手袋(ニトリル・プラスチック): 感染症予防や、不衛生な作業時の必須アイテム。
ウェットティッシュ・おしりふき(ノンアルコール・アルコール両方): 体の清拭や除菌に。お風呂が貴重な時の「洗わない洗浄」の要です。
▼病気を未然に防ぐ「洗浄・消毒用品」
「石鹸が買えない」事態は、中世並みの感染症リスクを招きます。
固形石鹸・ハンドソープ: 液体より固形の方が保管スペースをとらず、劣化もしにくい。
手指消毒用アルコール: インフルエンザや胃腸炎など、二次災害的な流行を防ぐため。
洗濯用洗剤・食器用洗剤: 界面活性剤の供給が止まると、衣服や食器の清潔が保てなくなります。
歯ブラシ・歯磨き粉: 口腔衛生の悪化は肺炎などの重症疾患に直結します。
▼医療崩壊に備える「セルフケア薬」
病院に行けない、あるいは薬局から薬が消える状況を想定します。
解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン、ロキソプロフェン等): 痛みと発熱をコントロールし、体力の消耗を防ぐ。
胃腸薬(整腸剤・下痢止め): 衛生環境の悪化による食あたり、ストレス性胃痛への備え。
総合感冒薬: 「ただの風邪」をこじらせて肺炎にしないための初期対応用。
持病の常用薬(予備): 医師と相談し、可能であれば1〜3ヶ月分程度の「予備」を常にローテーションさせておく。
消毒液(ポビドンヨード等)と絆創膏: 小さな傷からの化膿や敗血症を防ぐ。
目薬(一回分ずつの個包装が望ましい):異物混入や不潔な手指でこする等の感染症対策、違和感があった際の早めの処置に。
▼ 女性・乳幼児・高齢者向けの「特定衛生品」
これらは代替が効かず、かつ化学繊維とプラスチックの塊です。
生理用品: 長期保存が可能で、止血パッドとしても代用可能。
紙おむつ・介護用パッド: 家族に該当者がいる場合、半年分あっても困りません。
清浄綿: 目や粘膜の洗浄に。
▼環境を維持する「消耗品」
トイレットペーパー・ティッシュ: 過去の危機でも証明された通り、真っ先に消えますが、清潔維持には不可欠。
マスク(不織布): 粉塵、感染症、寒さ対策に。
▼食事の偏りを補うサプリメント
極限状況下では、生鮮食品などの入手経路が限られ、炭水化物・糖質ばかりの食生活になります。それを補うサプリメントは日持ちがしますし、多めに備蓄しておきたいです。
ビタミンB群: 糖質ばかり摂取してビタミンB1が不足すると、エネルギーが作られず、強い疲労感、脚気、集中力の低下を招きます。また、口内炎など発生しやすくなります。
ビタミンC:体はストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンを分泌しますが、その際に大量のビタミンCを消費します。不足すると免疫が落ち、感染症にかかりやすくなります。
ミネラル類(亜鉛・マグネシウム・鉄分など): 微量栄養素が欠乏すると、代謝全体が滞ります。特に亜鉛やマグネシウムは、ストレス下で大量に消費されます。
食物繊維(難消化性デキストリン等):炭水化物過多による「血糖値スパイク」と「便秘」を防ぎます。
プロテイン(粉末状):炭水化物に圧倒的に欠けている「タンパク質」を補給します。
糖分:高ストレス環境下でメンタルを良好に保つために、甘味は有効です。
「対災害偏差値」強者ほど予防と衛生に気を遣う
これはガネメ自身の経験則から来ている実感でもあり、統計上でも明らかになっていることですが、高学歴・高収入・高知能な層ほど、ワクチンやマスクなどの予防医療や、衛生観念がしっかりしています。
平和な時代、もし病気になっても気軽に医療を受けられる状況であれば、自然派志向などの主義や思想を優先しても、イノチにまで関わるリスクは少ないかもしれません。
が、入浴もままならないような極限状況下では、「まあ大丈夫だろガハハ、オレは免疫がしっかりしてるし風邪ひいたことないんだ」という思いこみが全く通用しなくなります。
ストレス・衛生状態・栄養状態の3本柱が悪化しても、それでもなお頑健な方も、それなりにいるかもしれません。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook/pdf/guidebook-3.pdf
【3ヶ月備蓄リスト(4人家族)】
大人2名・小学生2名の場合
■水(最優先)
・約1,000L(最低500L)
・2Lペットボトル250〜500本
・給水タンク+浄水器
■食料
・米:90〜120kg
・パスタ:10〜20kg
・乾麺:10kg
・缶詰:100〜150個
・レトルト:100食
・カップ麺:60〜100個
■燃料
・カセットガス:100〜150本
・灯油:90〜180L(冬)
・カセットコンロ必須
■電源
・ポータブル電源:1〜2台
・モバイルバッテリー:3〜5個
・乾電池:100本以上
■日用品
・トイレットペーパー:80〜120ロール
・ティッシュ:30箱
・ゴミ袋:200枚
・ウェットティッシュ:50パック
■医療
・風邪薬・解熱剤(大人+子供用)
・マスク:200〜500枚
・消毒液・救急セット
■調味料
・塩:2〜3kg
・砂糖:3〜5kg
・醤油:5L
・油:5〜10L
📝石油危機の長期化において求められる技能
➢ 生存基盤(食)
・家庭菜園・自給農業 ― 露地栽培、プランター栽培、種取り(自家採種)の技術。F1種子に依存しない在来種の知識
・米作り ― 小規模でも水田管理ができる人間は、日本ではそれだけで共同体の核になれる
・狩猟・罠猟 ― 害獣駆除と食料確保の一石二鳥。免許保持者は地域で極めて重宝される
・釣り・投網・潮干狩り ― 沿岸部では即戦力。道具の自作・修理まで含めて
・山菜・野草の同定 ― 食える草と毒草の区別。これは本当に命に関わる
・保存食づくり ― 漬物、干物、燻製、味噌、醤油の仕込み。冷蔵庫が使えない前提の技術
・発酵技術 ― 味噌、糠漬け、甘酒、酢。微生物と付き合う知恵は日本の基層文化そのもの
・屠殺・解体 ― 鶏を絞めて捌ける人間がどれだけいるか。鹿・猪の解体技術も同様
・製粉・脱穀 ― 手動の臼や唐箕の使い方。電気なしで穀物を食べられる形にする技術
➢生存基盤(住・インフラ)
・大工仕事・木工 ― 家の修繕、棚や道具の製作。丸ノコが動かなくても鑿と鉋でやれる人
・左官・土壁修理 ― 古民家の維持に不可欠
・配管工事 ― 水道管の応急修理。凍結破裂対応だけでも地域の英雄になれる
・電気工事(低圧) ― 太陽光パネルの設置・配線、バッテリーシステムの構築
・井戸掘り・水源確保 ― 上水道が止まった時、飲料水を確保できる技術は文字通り生死を分ける
・薪割り・炭焼き ― 灯油が手に入らない冬をどう越すか。薪ストーブの設置と運用
・かまど・ロケットストーブの製作 ― 少ない燃料で調理・暖房を成立させる熱効率の技術
➢ エネルギー・移動
・自転車修理 ― ガソリン328円/Lの世界では、自転車が主要交通手段に回帰する。パンク修理、チェーン交換、ホイール振れ取り
・バイク・原付整備 ― 燃費の良い小排気量車両の価値が急騰する
・小型エンジンの修理 ― 耕運機、チェーンソー、発電機。農村部のインフラを支える汎用エンジンの整備
・太陽光・小型風力の設置と管理 ― オフグリッド電源の構築。系統電力に依存しない生活設計
・馬・牛の扱い ― 極端なシナリオでは畜力が復権する。日本ではほぼ失われた技能
➢ 医療・健康
・応急手当・救急法 ― 病院にたどり着けない状況での止血、骨折固定、心肺蘇生
・薬草・民間療法の知識 ― ヨモギ、ドクダミ、ゲンノショウコ。西洋薬の供給が途絶えた時の代替手段
・鍼灸・按摩 ― 電力も薬品も不要で、身体の不調に対処できる。東洋医学の真骨頂
・歯科の応急処置 ― 虫歯の痛みは文明崩壊と無関係にやってくる。丁子油(クローブオイル)による鎮痛など
・助産の技術 ― 産科医にアクセスできない環境での出産介助。歴史的にはこれが標準だった
・メンタルヘルスの支援 ― 危機下で人々の精神が最も脆くなる。傾聴、場の安定化ができる人間の価値は計り知れない
➢手仕事・ものづくり
・縫製・繕い ― 服が買えなくなったら直すしかない。ミシンなしの手縫い技術
・刃物研ぎ ― 包丁、鉈、鎌、斧。切れない刃物は危険であり、非効率でもある
・鍛冶・金属加工 ― 農具の修理、刃物の製作。地域に一人いるだけで全体の生産力が変わる
・皮革加工 ― 狩猟と組み合わせて、靴や鞄の修理・製作
・ロープワーク・結索 ― 荷造り、仮設構造物、救助。応用範囲が極めて広い
・竹細工 ― 日本では竹が無尽蔵にある。籠、ザル、水筒、建材、何にでも化ける
➢ 社会的技能(意外に重要)
・帳簿・経理 ― 冒頭の引用にもある通り、「計算や帳面が得意」は共同体運営の要。物資の管理、物々交換の記録、配給の公正な運用
・通訳・翻訳 ― 在日外国人との連携、海外情報の取得。英語だけでなく、ポルトガル語やベトナム語も地域によっては即戦力
・無線通信(アマチュア無線) ― 通信インフラが不安定化した時、ハム無線は最後の情報ライフライン。免許取得者は減り続けているが、災害時の価値は証明済み
・地図読み・測量 ― GPSが使えない状況での移動計画。紙の地形図とコンパスで動ける人
・教育・塾の先生 ― 学校が機能しなくなっても、子どもの学びを止めてはいけない。読み書き算盤を教えられる人
・音楽・芸能 ― 冒頭の「祭りで唄が歌える」がまさにこれ。士気の維持、共同体の紐帯。戦時中も祭りは行われた
・調停・仲裁 ― 物資が逼迫すれば人間関係は必ず荒れる。揉め事を収められる人間は、腕力より価値がある
・葬祭の知識 ― 人が死んだ時、弔いの段取りができる人間。火葬場が回らなくなった時にどうするか
➢ 見落とされがちだが決定的なもの
・種の保存と交換ネットワーク ― 種苗法の問題以前に、在来種の種を持っている人間は「未来の食料」を握っている
・土壌改良 ― 堆肥づくり、炭素循環農法。痩せた土地を数年で生産可能にする知識
・浄水技術 ― 煮沸以外の方法。緩速濾過、バイオサンドフィルター、太陽光殺菌(SODIS)
・地域通貨・物々交換の設計 ― 円が機能不全に陥った時、代替的な交換システムを設計・運用できる能力。アゴリズムの実践そのもの
・記録・アーカイブ ― 何が起きたかを記録し、伝える技能。情報インフラが崩壊した後、口承と手書きが情報の主要媒体に戻る
https://note.com/haniwafactory/n/n22d17a96ef75