静岡に住んでいた知人の話によれば、静岡がんセンターには、患者と家族が利用できる★温泉のような大浴場★があるという。
 大浴場だと、患者は、順番制で、(←読点残す)次に待つ人を気づかいながら入浴しなくてはならない入院病棟の浴室とは違って、ゆっくりと「バスタイム」が★過★ごせるそうだ。(★改行しない)また、手術跡や脱毛、感染症などが気になって、外泊や退院をしても一般の温泉にはいきづらい患者にとっても、嬉しいものらしい。(★改行しない)付き添い時間が長く、帰宅しての入浴が難しい家族も、助かる★かもしれない。★そして、闘病生活に疲れた患者や家族の気分転換の役割も果たしていることだろう。
 患者や家族の(★読点なし)心身の苦痛を思えば、病院内の大浴場は、「配慮」であって「贅沢」ではないように感じる。
 別のがんセンターを訪れた時、病気の経験のない人が(★改行しない)「ホテルみたい」(★改行しない)というのを聞いたことがある。★けれど、「ホテルのようにきれいな病院」はあっても、病院はホテルにはなり得ない。★病院は、病と闘ったり、病とともに生きたりする場なのだから。