「またね」。(←★句点★改行しない)新幹線の改札で、関東からきていた友人を見送った。
 ふり★返★れば、車いすに乗りはじめたころには、「またね」というひと言がいえなかった。階段でつまづいてエレベーターを★探★す、入りやすいレストランを★探★して歩く……。そういった行為は、車いすに乗っている私本人ですら面倒に感じられた。だから、一緒に★で★かけた別れ際、たとえ「またね」といわれても、それを社交辞令としてしか受けるとことはなかった。もう「また」はないかもしれないと思っていた。
 けれど、私の周りの人は、「またね」の言葉を現実のものにしてくれる人ばかりだった。
 最近、「またね」というひと言が、また自然と私の口からでるようになった。それは、大人になったことで「バイバイ」という挨拶に照れを感じるせいだけではない気がする。
  「またね」。(★←句点残す★改行しない)再びそういえるようにしてくれた皆に感謝。