しばらくして夫が到着。
 
顔を見るとマスク越しでも憔悴しているのが伝わりました。
その表情を見て、私は思わず
「ごめんね」
とこぼしてしまいます。
 
夫は静かに頷き、
「どう?」
 
産院にいたときは、ずーっと張っていたお腹も
張りは不規則になっている感じ。
どばーっと羊水が流れる感じは無くなって、ちょろちょろ出ているかな?
赤ちゃんは元気だようさぎのぬいぐるみ
 
 
 
・・・と話しているうちに先生が来てくれました
 
 
 
先生の説明は以下の通り

「羊水がほぼなく、完全破水、前期破水です。

赤ちゃんは元気で、破水によるストレスは少なそうです。

頸管を縛っていた糸もほとんど取れていたので、抜去しました。

今の時点で頸管長は4㎝ありますが、可能性のひとつとして一時的に頸管長が短くなった時に糸がゆるんだのかもしれません。

子宮口は1㎝開いていて、子宮収縮も時折みられます。

残念ですが、数日中に分娩となる可能性が高い状態です。

赤ちゃんの救命ができるのは22週からとなります。

現在18週ですので、分娩となった場合は・・・

救命することができません。」

 

 

やっぱり、この病院でも同じ見立てだったかぁ。

覚悟はしていたので、つらさはあるけど涙は出ず。

受け入れるしかないのかなぁ・・・

 

トイレで便意があった時に少し腹圧をかけたのがいけなかったのかなぁ

そんなに頑固な便秘な感じはしなかったけど・・・

 

 

「子宮内感染が破水の原因となることがあります。

先ほど、培養の検査も出しました。

この後、採血をして炎症の数値が上がっているか調べ、上がっているようなら抗生剤の点滴をします。

子宮内感染から、ばい菌が全身にまわってしまうことがあります。

その場合は、母体の救命を優先することになるので、誘発分娩をとらせていただきます。

場合によっては帝王切開になることもあるので、状況に応じてその都度説明しますね。

 

感染兆候が出てくると、陣痛が始まります。

旦那さんはいつでも連絡がつくようにお願いします。

ここまでで何か質問ありますか?」

 

 

とても丁寧に先生は説明してくださいました。

 

 

少し考えて、私は確認のためにこれだけは聞いておきたかったことを。

 







赤ちゃんが22週まで持つ可能性ってありますか?

 

 





「・・・・・・・・・

 

可能性としては、低いです。

 

○○さん(私)と同じように前期破水してしまった場合、数日中に陣痛が来ることがほとんどです。

仮に22週までもったとしても、羊水がないと肺の形成が上手くできないので

産まれてきても、赤ちゃんは自分で呼吸することができません。

なので、産まれてくる=元気に退院できるわけではないんです。」

 

先生も、申し訳なさそうに話してくれます。

 

 

 

 

もう、覚悟を決めるしかなさそうです。

 

でも、その時がいったいいつなのか。

 

 

 

たいようくん(3回目の妊娠)の時は、その恐怖に耐えられず誘発分娩をしました。

いわゆる「中絶」と同じなので、少なからず後悔はありました。

 




 

今回は、自然な流れにまかせたい。

 

 




そんな気持ちが自然と湧き上がってきました。