【朝顔】アキラ2
夏祭り当日。
鏡の前には浴衣に身を包み笑顔の練習をしている私がいた。
浴衣を着るなんて何年ぶりだろう…。
その場でくるりと回ってみる。浴衣の袖がふわりと舞ってまるで魔法にかかったみたいだ。
夢心地の私と鏡越しに目が合ってはっとする。
仕方なくよ…昨日断れなかったし、ずっと待たせるのも悪いと思って行くのよ。
誰に言い訳してるのか、自分でもよくわからない。
とりあえず彼を待たせないように早めに家を出た。
待ち合わせ場所にはすでに彼がいた。
「神生く…。」
声をかけようとして固まる。
彼の隣には浴衣姿の可愛らしい女の子。
私なんかよりずっとお似合いの子。
「そんなところ突っ立ってどうしたの?先生。」
「あっ!アキラくん、この人?」
「そう。」
そう言って二人でまた笑い合う。
私の知らない彼の顔。
そんな嬉しそうな顔でその子と話さないで欲しい。
ふつふつと黒い気持ちが湧き上がる。
「神生くん。私、用事が出来たから帰るね。」
「え!?ちょっと!!」
そんな黒い気持ちを彼に知られたくなくて彼の制止も聞かぬままその場から逃げ出した。
私はこの朝顔のように貴方に絡みつきたいと願う程、恋い焦がれています。
だけど貴方はあの子を…。
そりゃそうよね、彼は生徒で私は教師なんだから…。
そう自分に言い聞かせるけど心は晴れない。
笑い合いながら楽しそうに並んで歩く二人。
それを想像してまた胸がうずく。
私の恋はなんてはかないものなんだろう…。
参道から外れたところにあるベンチで休んでいると何かが爆ぜる音。
そして空が一気に明るくなり、大輪の花を咲かせる。
「どうせなら彼と見たかったな。」
そんな叶わない願いをつぶやき、同時に虚しくなる。
→3へ。
夏祭り当日。
鏡の前には浴衣に身を包み笑顔の練習をしている私がいた。
浴衣を着るなんて何年ぶりだろう…。
その場でくるりと回ってみる。浴衣の袖がふわりと舞ってまるで魔法にかかったみたいだ。
夢心地の私と鏡越しに目が合ってはっとする。
仕方なくよ…昨日断れなかったし、ずっと待たせるのも悪いと思って行くのよ。
誰に言い訳してるのか、自分でもよくわからない。
とりあえず彼を待たせないように早めに家を出た。
待ち合わせ場所にはすでに彼がいた。
「神生く…。」
声をかけようとして固まる。
彼の隣には浴衣姿の可愛らしい女の子。
私なんかよりずっとお似合いの子。
「そんなところ突っ立ってどうしたの?先生。」
「あっ!アキラくん、この人?」
「そう。」
そう言って二人でまた笑い合う。
私の知らない彼の顔。
そんな嬉しそうな顔でその子と話さないで欲しい。
ふつふつと黒い気持ちが湧き上がる。
「神生くん。私、用事が出来たから帰るね。」
「え!?ちょっと!!」
そんな黒い気持ちを彼に知られたくなくて彼の制止も聞かぬままその場から逃げ出した。
私はこの朝顔のように貴方に絡みつきたいと願う程、恋い焦がれています。
だけど貴方はあの子を…。
そりゃそうよね、彼は生徒で私は教師なんだから…。
そう自分に言い聞かせるけど心は晴れない。
笑い合いながら楽しそうに並んで歩く二人。
それを想像してまた胸がうずく。
私の恋はなんてはかないものなんだろう…。
参道から外れたところにあるベンチで休んでいると何かが爆ぜる音。
そして空が一気に明るくなり、大輪の花を咲かせる。
「どうせなら彼と見たかったな。」
そんな叶わない願いをつぶやき、同時に虚しくなる。
→3へ。