ココロの奥に蠢く


真っ黒な蟲




噛み砕こうにも 届かず


吐き出そうにも 叶わず


消化すれば また


闇が拡がる




出口を探し 見回しても


光は見えず


足元すら怪しくなる




自分に虫酸が走る夜





小さな四角い 手元の光


ただひとつの繋がり




その妄想を


ただの勘違いであると


自己に言い聞かせて


消化の痛みを


眠りの底に 追いやろう





夢の中で すり替える


それは



ただの 勘違いだ、と






やがて


素敵な勘違いに


包まれるまで