のんの日々 -4ページ目

のんの日々

のんが日々感じたこと、思ったことを綴る

 今月のドキュメンタリー研究会の映画は、『ひめゆり』。ひめゆり学徒生存者が生の声で当時の様子を語ったドキュメンタリーだ。

 ひめゆり学徒生存者からのメッセージが、HPにある。以下転記。

 戦後、ひめゆりを題材に小説や映画が数多く世の中に出ましたが、それらのほとんどがフィクションです。実は、私たちはそれらが出るたびに、落胆し、憤慨していました。
 今回の映画ではひめゆり学徒生存者が生の声で当時の様子を鮮明に語っています。
 この映画は、生き残った者の真実の叫びであり、亡くなった友への心の奥底からの鎮魂の思いを綴ったものです。
 生存者はほとんどが80歳を越えました。いつかは消えてなくなります。でも何年たっても、この映画が、資料館とともにひめゆりの記憶を後世に確かに語り継ぐ大事な財産になるだろうと信じています。
ひめゆり学徒生存者 本村 つる

 彼女たちが体験した現実はとてつもなく重い。思い出したくない過去を語ってくださるその勇気には、頭が下がる。

 この映画を観た後、インターネットのレビューを見て知ったことだが、この映画は編集されることを避けるために、DVD化やテレビ放送はされないという。

 ひめゆり学徒生存者が当時を語る時に出てくる、手榴弾、火炎放射器、艦砲射撃などの単語を日常的に使うことがない日々でありたい、と切に願う。

 そして多くの方に、この映画を観て彼女たちのことを知って欲しいと思う。


 昨日ブライアンさんの藤野での藍染め教室に参加してきました。予定外の教室の案内のメールが前日に届いたので、宿題の絞りが未完のままの参加でした。

 今回は、ブライアンさんの友人で、カナダのケベックで地ビール作りをしている醸造師のルークさんと生徒のKさんとIさんにお会いしました。

 はじめに、Kさんが作ったという「すくも」を見せてもらいました。前回も、藍染めの元になる「すくも」を見せてもらいましたが、半生状態のものは初めてでした。藍の生葉から「すくも」を作るのは、以下のサイトをみても大変なようです。すくも作りを専門にしている職人さんもいるくらいですから。
http://www.dento.gr.jp/konyu/jp/jiten.html

 今回の絞りの実習は、藍染めを7回体験したというルークさんに「横引き鹿の子絞り」を教えてもらいました。鹿の子絞りは、絞り器を使う絞り方で、私も学生時代に体験していましたが、すっかりやり方を忘れていました。

 器用に鹿の子絞りをしている白人の彼に、やり方を教わるのはなんとも不思議な体験でした。面白かったけど。

 お昼には、ルークさんが作っている地ビールも振る舞われ、ほろ酔い気味に。今回のルークさんの来日は、モントリオールのビール祭りに日本の地ビールを出展させるためのようでした。

 日本語、英語、フランス語が飛び交う空間は、とても刺激的。ルークさんの母国語はフランス語でしたが、私たちの共通言語は英語。そんなんで、英語がもっと話せるといいなぁと思った一日でもありました。


             Kさんが作ってきてくださった、「すくも」


                    みんなの作品


                   横引き鹿の子絞り


        宿題の「日の出絞り」。半分を白地に、もう半分は藍色にしました。


布地をジャバラに折り、割り箸を使って絞ったもの。縫わなくていいから、とっても簡単。
 東京都庭園美術館に初めて行ってきました。舟越桂氏の作品を目にしたのは、『永遠の仔』の本の表紙でみたのが初めてだった気がします。印象的な表紙だなと思った記憶があります。

 その後は、金沢の21世紀美術館で、立体作品を観ました。

 今回は、元皇族のお住まいだったというアール・デコの空間に作品が置かれており、『夏の邸宅』というタイトルがぴったりでした。

 私が気に入ったのは、バスルームの「言葉をつかむ手」です。

 帰りの渋谷で偶然遇ったYさんに、舟越さんが『夏の邸宅』について教え子の棚田康司氏と対談していた「アート・トップ9月号」をいただきました。記事の中で、舟越氏自身も「言葉をつかむ手」を置いたバスルームが好きだという表記があり、なんだか嬉しくなりました。


東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html



       美術館正面近くの Cafe 茶洒 kanetanaka のランチで腹ごしらえ


                       食後の紅茶


                      美術館入り口にて


                       日本庭園にて


                      東京都庭園美術館
 この映画の予告を映画館でみた時、出演していた女優さんが美人だなぁ、気になるなーと思って観てきました。グイ・ルンメイさんってお名前みたいですね。HP見るまで知りませんでした。

 映画のラストの部分がよくわからなかったので、観た方がいましたら、解説してください。

公式HP
http://ienai-himitsu.com/index.html

予告
http://jp.youtube.com/watch?v=fS_CWfCavro






 藤野のブライアンさんちで、藍染め体験をさせていただきました。住居でもある古民家には、古いイザリ機や高機があり、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。


            イザリ機で裂き織りをしているところ

 絞りの図録を見たり、藍玉を見せていただいたりしながら、藍染めの説明を伺う。今回の絞りは、伝統的な「日の出絞り」という技法を体験。


 土のようにみえる藍玉。(「藍玉」とは、藍の葉を発酵・熟成させた染料である蒅(すくも)を突き固めて固形化したもの。玉藍とも。)

 まずは、青花ペン(水にぬれると消えるペン)で、サラシに下書きをする。下書きを頼りにしながら、綿の糸でなみ縫いをして、縫い縮めていく。


 染色したくない(白地にしたい)ところは、タコ糸やラップを使って布を覆うように縛っていく。ラップがなかった時代は、熊笹を使っていたそうだ。

 絞り終わったら、染めやすくするために、生地を浸水させる。


 藍瓶をかき混ぜ、様子を見ながら、浸水させたサラシをつける。今回は、インド藍を使用。日本の藍より簡単だそうだ。また、藍瓶をかきまぜた音でpHがわかるんだそうな。適したpHは11とのこと。また、標高が高いところで採取された藍の方が、色鮮やかだとも。

 

 染液に1度漬けたら取り出し、絞って酸化させる。この作業を何度か繰り返し、藍色を濃くしていく。

 本日の天候は霧雨。藍染めはブライアンさん曰く、天気がよい方がよく染まるという。なぜだかわからないけれど、と。これを聞いて、「藍って生きてるんだね」というのを実感。

 様子を見て染まっていたら、布を水洗いし、絞りをほどいていく。どんなふうに、染まっているかとても楽しみな瞬間だ。



 ブライアンさんの作品。※十牛図の型染め。この後、柿渋でも染めるという。
 十牛図(じゅうぎゅうず)とは、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題とした十枚の絵で表したもの。


                斜めに、染めてみました。


 藍の色の濃淡と、絞りとのシンプルな組み合わせだけど、絞り方によって様々な表情を見せてくれる藍染め、面白いなと思う。

 帰りには、宿題用の白いサラシも渡されました。はてさて、次はどんなふうに絞りましょうか。

藍染め

>>スライドショーで見る
 今日は、立て続けに手紙を4通、はがきを2通、書いたのだけど、ひさびさの手書きで、なんだか馴染めない感じでした。

 便箋の文字をブルーインクの万年筆で書いたら涼しいだろうと、探したけど見つからず。インクをスポイトで補充するちょっと変わった万年筆。これって、その万年筆から、気持ちが離れていることの現れだろうな。

 新宿のコンランショップで買った万年筆だった。

 万年筆って憧れの文具だったのに、最近はなんだか大事にしてないな。確実に、この部屋のどっかにあるばずなのに。

 万年筆の写真、ネットで検索したらありました。

 この頃読み終わった本や、聞かなくなったCDを近所の古本屋さんに買い取ってもらっていますが、今日は査定の段階で写真の2冊を引き上げてきました。
 
 素樹文生さんの2冊。彼の旅行記『上海の西、デリーの東』が好きで、新作が出たら買おう!と思っている方だった。そんな風に思ったのは、彼が初めてだったかも。現在、旅行記は書いてないみたいだけど、またぜひ書いて欲しいなぁ。

 CD1枚10円とかいう買い取り価格。捨てるよりは、いいのかもしれませんが・・・。

 一緒に持って行った文庫本の買い取り価格が書いてなかったけど・・・忘れられた???

Image791.jpg
タマゴ型のバックを、藍染めした羊毛を使って作ってみました。

表と裏のつながり部分のフェルトが薄くなってしまったので、思い切って切り離し、白い毛糸でかがってみました。

当初の予定は、藍色一色の予定でしたがf^_^;

羊毛を同じ厚さに、フェルト化させるのがむつかしいです。

出来はともかく、世界に一つのフェルトバックであることは、間違いないです。