2005年度パーマカルチャー塾実習コースレポート | のんの日々

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 今年参加している、『パーマカルチャー塾実習コース』のレポートです。学生時代から、レポートをまとめるのは提出日ギリギリでした。今回も・・・。さっぱり成長してない私。


2005年度パーマカルチャー塾実習コース  
第2回 「循環づくり1-栄養分の循環」 4月9日(土) 1日目

◎オリエンテーションと前回のレポート発表
前回の振り返りを、ドラゴとたかちゃんから発表。第1回目のレポート参照

◎講義「栄養分の循環づくり」 講師 設楽清和氏
エントロピーの法則とは?→熱力学の第二法則 
使えないエネルギーが最後には熱になる。破滅の法則とも言われる。
農業とは、水・栄養素・エネルギーの3つを循環させることである。
○ アッハーズセオリー 農業の起源 木の実から植物が育つことを発見。
農業が知性の発達、人口の増加をもたらした。
参考文献 中尾佐助著『栽培植物と農耕の起源』岩波書店 配布資料参照
※ 栽培の際、大事なことはその植物の原産地をよく知ること。

◎実習「温床づくりと種まき」 講師 小田詩世氏 
『踏み込み温床作り』
 温床枠に、落葉・稲ワラ・菜種カス・水を加え、踏み込みながら発酵させる。表面温度が25℃、床温の内部が約35℃くらいに保つ。切り返しをしながら、温度管理をする。
※配布資料の「苗の作り方」魚住道郎 参照
 始めの約1~2週間床温が30℃前後確保でき、徐々に温度が下がっていくような踏み込み温床ができると、苗の徒長が起きず、がっしりとしたよい苗が作れる。踏み込む材料の割合と踏み方、水分の加減が重要になる。
『種蒔き』
○ 葉もの
 生き物たちの活躍の場をこわさないようにする。すじまきorじょうまき。間引きながら食べていく。傾斜がある場合は、斜面を横切るように植える。平坦な場合は、南北に畝をつくる。
 耕し方は、鍬を使い表面を削って雑草を除くように耕し、表面は手や鍬の背で押えるようにする。
「小松菜」の蒔き方:種は、水に浸したりしない。種を甘やかさない。軽く土をまき、自然に雨が降るのを待つ。まわりの取り除いた雑草は、マルチ(やがて土に変わるものを使って覆うこと)として用いる。
○ じゃがいも(今回は男爵いも):卵大の大きさなら切らずに、そのままの状態で深さ7~8cmのところに埋める。切った場合は、切り口を乾燥させる。イモとイモの間隔は、40~50cm。隣の列との間隔は60cm。

◎ 講義「ミミズの飼い方」 講師 関野てる子氏
ミミズは、約4億年前から存在し病気をしない。再生作用がある。シマミミズ
の尿は、血栓症の治療薬として用いられた。
関野氏が、塾生の質問に応えるかたちでミミズのことを話してくださった。
Q:ミミズの種類は?
A:フトミミズ→よく見かけるもので、ボールペン大のもの。
 シマミミズ→養殖ミミズとも呼ばれ上州屋等の釣り具店で販売している。18種類のアミノ酸を持ち、薬品や化粧品にも使用されている。中国では、避妊薬として用いられている。
Q:どこでミミズを見かけるか?
A:排水溝、堆肥、ゴミ捨て場、雨上がりの路面など
Q:ミミズの一生は?
A:シマミミズは、3~4年。フトミミズは、1年性。越冬するものもいる(研究者がゼロ)
Q:どれくらいの温度に耐えられるか?
A:フトミミズだと15℃でも熱くてたまらない。シマミミズだと40℃くらいでも大丈夫。
○ 土について
・土壌とは→生きている土。生き物がいる土。ミミズなどの土壌生物がいる土。
・腐葉土→有機物がまじっている土。
・ 赤土→有機物がまじっていない土。
生ゴミを腐らせないで土にするには、気温(温度)・水分・通気性のバランスが大事。
※発酵堆肥:土壌菌が熱を出しながら出来ていく堆肥のこと。
ミミズに堆肥の熟成をチェックさせると、未熟な場合フトミミズは死に、中熟の場合は土に入り、完熟の場合にはいい感じで土の中にいる。
シドニーオリンピックのゴミは、ミミズコンポストで分解された。
○ミミズに関する問い合わせ先
(有)相模浄化サービス Tel0463・90・1332
 シマミミズをしまちゃん、フトミミズをふとちゃんと呼ぶところからもミミズに対する深い愛を感じる講義であった。

◎講義「作物の育て方」 講師 小田詩世氏
『野菜栽培の基礎知識』配布資料参照
・ マルチ→土を被覆するため刈った草を使う
1. 野菜と山菜
野菜とは?栽培したもの。放任して育てられないもの。
山菜とは?人間の手を加えていないもの。
2. 栽培適期
その土地に住んでいる年輩の方に、種蒔き時期を聞く。就農先と研修先を近い場所にした方がいい。初霜や遅霜などをめやすに、定植する時期を決める。
3.適地適作
一枚の畑でも、日当たり・水分・肥沃土が違う
・ジャガイモ:湿気を嫌う。世話をあまりせずにすむ植物。
・トマト:水分を嫌う。田んぼに植える際は、畝を高くする。
・里芋:湿気が多く、日の当る場所を好む。
・生姜:湿気があり、朝日が当り西日が当らないところ。
・大豆:やせ地
※ 肥沃な土を好まないもの:落花生、そば、ぶどうなど
※ 肥沃な土を好むもの:ナス科のもの(なす・ピーマン・とうがらし)、結球するもの(キャベツ・玉ねぎ)、雨がよく降るところを好む(きゅうり)慣行栽培、求肥力が高い(とうもろこし)
4.品種の選択
F1品種:トマトのモモタローのように、選ばれた親同士をかけあわせて作った品種
在来種:そこで生まれたもの
固定種:他から来て、そこに固定したもの
※ 在来種、固定種はその土地にあっている (例)野沢菜、高菜(九州)、広島菜、練馬大根
自家受粉:レタス   
他家受粉:とうもろこし
早晩生:栽培期間が長いか短いか
自然農法に適した野菜とは?水ぶくれではない野菜
5.草と虫への対応
草と虫は、敵ではない。必要があってそこにいる。刈った草は、足元に置く。
ヨモギ・スギナは、土壌の酸性をやわらげていると感ずる。自然に放置すると、調和の方向に向かう。
6.連作障害と輪作
(例)トマトを植えた後に、ナスを作ってはいけない。
   イギリスの三圃制:豆→葉→稲→豆
○ ポイント 1)土壌の病害 2)アレロパシー(厭地作用。悪いものを出す)3)栄養バランスが悪くなる
 ※3年用の農業手帳をつけると比較ができる。自分の土地のクセを知る
個人的には、雪形と種についての話しに興味を持った。実際に土とふれあっている経験に基づいた講義であった。
 
◎宿題の発表-麻袋を使った商品の開発
 アクセサリー、マガジンラック、エプロン、袋物などなど素敵な作品が並んだ。それぞれの塾生が、製作時間、作業中の出来事等を語った。素晴らしい完成品の数々であった。
以上