私は自分が学校の授業で使っていたものと同じ教科書を個人で購入している。教材をコピーして配布されたものでも、どの本かが判れば購入することにしている。


教科書は1冊がとても高価なので、語学学校の教科書は共同で利用し、学校から借りて使っている。最終的には返却するため手元には残らない。そんなことがあってのことだ。


「書き込みをしないこと!」と注意書きがあっても、必ず誰かしら書き込みをする。新しく購入したものや綺麗な教科書に当たればラッキーだが、鉛筆ならまだしも、酷いものだとボールペンやペンで書き込みしているものがあるので、それに当たると悲惨だ。図書室の受付に交渉して書き込みの少ないものに交換してもらうしかない。


教科書はSAXO.com か Williamdam.dk 、あるいは版元の Praxis.dk からまとめ買いをしている。Praxisは個人販売にも対応している。別の版元のSynope.dkは、サイトの説明を読む限りは個人販売はしていないようだ。これが個人に販売してくれるなら楽なのになぁと残念に思う。


SAXOもWilliamdamも概ね親切だ。最初に注文した時にうっかりと住所のスペルミスをしてしまい、訂正のメールを出した時も丁寧に対応してくれた。 Williamdamは梱包がおよそデンマークの会社とは思えないほど丁寧だ。本をそのまま段ボールに包むのではなく、薄い発泡スチロールのシートで包んでくれる。これだけでも相当ポイントが高いので、もっと利用したくなる。Williamdamに欲しい本の在庫がない時はSAXOで調達するといった具合だ。そしてこれらの会社は登録をして月に幾らかを払うと本を割引をしてくれる。時々購入するだけなので、私は利用しないが。そして寄付制度もある。


SAXOもWilliamdamも配送と取り置きに対応している。配送は楽なのだが、いつ来るとも分からないし、来た形跡もないのに不在扱いする宿敵Postnordでは話にならないので、私は基本的にPakkeshopに取り置きにしている。これなら期間内で自分の都合の良い日に受け取りに行く事ができるからだ。私のアパートは築150年以上で今どきエレベータもなく階段のみ。更にはドアベルは鳴るがインターホンが故障しているのに大家は修理する気が無い。そして私は最上階住まいだ。このような事情からもPakkeshopを選択せざるを得ない。


SAXOの配送ではアパートの近所のおじいちゃんのお店、Williamdamでは少し離れたまちなかのPolitiken KioskというPakkeshopを指定している。今日はPolitiken Kioskの受け取りだった。


天気が良いのでまちなかは賑やかで、大勢の人たちが思い思いに土曜の午後を楽しんでいた。ここは小さな町で店舗の入れ替わりは激しいけれど、活気がありうまく機能しているように思える。


Kioskで教科書を受け取り、家に戻ってきた。梱包を解くといつも通り丁寧な梱包をしてくれている。まちなかにある本屋では教科書は取り扱っていないし、流行り物は置いてあるけれどこれが絶対欲しい!という本が滅多に置いていない。仕方なく使っているオンライン書店だが、こういう風に本を大切に扱って貰えるととても嬉しい。多分これからもお世話になるだろう。