田舎の風景。独身男性。徳井video好きなら観ないと後悔。

今回記録するのは映画『天国はまだ遠く』。

お笑いコンビ・チュートリアルのボケ担当徳井義実氏が主演を演じた作品です。もう1人の主演を演じたのは加藤ローサ氏。2008年公開。

加藤ローサ氏演じる、社会で生きることに疲れたOL山田。徳井義実演じる、社会で生きることをやめ1人田舎暮らしをする田村。世間的にはまだ若いと言われる2人はどんな思いで生きているのか。そしてこれからどう生きていくのか。

---簡単なあらすじ---

人に迷惑をかけている、必要とされていない、馬鹿にされている、そんな風に思ってしまうことが多くなったOL山田は、自殺を決意する。

彼女が自殺場所に選んだのは、人里離れた山の中。乗り込んだタクシーの運転手にこう告げる。

「とにかく遠くに行ってください。」

この先に自殺の名所があることを知っていた運転手は不安になりながらも彼女を送り届ける。最終的に到着したのは、古ぼけた民宿の近くだった。

「ありがとうございました。」

そう礼を言うと彼女は民宿を訪ねる。彼女は睡眠薬を大量摂取しこの民宿の客室で死ぬ気でいた。

「ごめんくださーい。」

扉を開け何度かそう声をかけると、ようやく1人の男が出迎える。

「何ですか？」

「泊まりたいんですけど、、、。」

「、、、なんで？」

「え？、、だってここ、、、民宿ですよね？」

「、、、、ああ、そっか。」

男は意表を突かれた対応をした。

「客が来るなんてめったにないから。」

男はそう言いながら、てきぱきと宿泊の準備を進める。

その夜、山田は大量の睡眠薬を摂取し、深い、深い、眠りについた。

山田が次に目を覚ますと、そこは天国でも地獄でもなく、民宿の客室だった。

おもむろに階段を降り、台所に向かうと、男が朝食の準備をしていた。

「三十、、、二時間か。今日はご飯たべるやろ。」

死ぬはずだった山田は、いつの間にか男が作った朝食を食べていた。

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筆者が一番好きといっても過言ではないくらい好きな芸人、徳井義実さん主演の作品です。この作品はYouTubeにあがっていた加藤ローサさんの食事シーンから知りました。数百万回再生されているので知っている方も多いのではないでしょうか。

その食事シーンがとにかく美味しそうで、日本の食事ってこういうのでいいんだよな～っていう飯テロ動画です。その動画がきっかけで観てみようとなったのですが、正直想像以上に面白かったです。

個人的に良かった点は、田舎の風景と生活の描写と、やっぱり徳井さんの演技ですね。いい意味で演技っぽくなく素の徳井さんぽかったです。徳井さんは徳井videoというYouTubeチャンネルをやっているのですが、ホントにそれを観てる感覚になりました。

山田と田村の関係がこれまた素敵で。死にたかったはずの山田に対して、田村がぶっきらぼうに色々ツッコむんです。「死にたい人が買い物してるやん」とか「自殺の方法に睡眠薬て」など、山田に気を遣うどころか、どうぞ死ぬならご勝手にぐらいのスタンスでした。

そんな田村に文句を言いながら、死ぬまで少しの間、民宿にいることにした山田。ひょんなことから始まった2人の民宿生活。あくまで店主と客の関係ですが、少しずつ距離は縮まっていきます。

田村と共に村の酒盛りに顔を出したり、お隣さんに差し入れしたりと、山田もいっぱしの村の住人になっていきます。山田と田村はこれからどうなっていくのか、田村が田舎に来た理由は、そして、山田の自殺願望は無くなったのか。

自殺願望のある女性が主人公ですが、全体的に暗い雰囲気はなく、のんびりと観れる作品です。田舎の景色もこれまた綺麗です。畑を耕したり、養鶏したり、蕎麦打ったり、自由気ままに暮らす田村を見て少し羨ましくなりました。それ以上に生き物を扱ったり農業をするというのは大変なこともあると思いますが。

そして最後当たりのシーンは「うわーお」といった感じです。そっちか～って感じですがいいラストでした。

『天国はまだ遠く』。

少し人生に疲れた時、田舎に旅したいけど時間が取れない時、徳井さんが好きな人は是非観てほしい作品です。

【個人的ポイント記録】

キャスト

★★★★★★★★☆☆　8

ストーリー

★★★★★★★☆☆☆　7

演技

★★★★★★☆☆☆☆　6

音楽

★★★★★☆☆☆☆☆　5

鳥肌度

★★☆☆☆☆☆☆☆☆　2

のんびり度

★★★★★★★★☆☆　8

再見度

★★★★★★★☆☆☆　7

おすすめ度

★★★★★★★★☆☆　8　　

静かな映画を観たい時におススメ。田舎にありがちな人の繋がりも田村がうまくやっているから特に気味の悪いものはない。むしろいい人ばっかりで観てて気持ちいい。加藤ローサは演技もうまいし可愛い。徳井好きなら絶対観るべし。

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41.天国はまだ遠く