今日記録するのは半年くらい前にふと観た作品『愛がなんだ』です。主演は岸井ゆきのさんと成田凌さん。成田凌さん演じる”マモル”に恋した、岸井ゆきのさん演じる”テルコ”。2人は特別な関係になり毎日幸せな暮らしをしていました。しかし次第にマモルの様子が変わっていきます。主にテルコに対する態度。思えば2人は初めから恋人ではありませんでした。そう思いたかったのはテルコだけ。マモルはテルコのことは好きでしたが、それは愛ではなくただ好きという感覚のように思えました。2人の思いがすれ違っていくのと同時に、新たな人間関係も生まれテルコの恋の行方が益々わからなくなります。最後の結末は個人的には「うわ~」という感じでした。テルコさん演じる岸田ゆきのさんが見た目タイプなので、マモルに文句が言いたくなったことも記憶にあります。
概要だけ見るとぽわぽわした恋愛映画のように思えますが、全然違います。登場人物の感情の出方がリアルで、随所にでるすれ違いや考えに、「わかるな~」と共感できることが出てきます。リアルにこういう事ありそう、なのに、現実に起こったら映画みたい、と言ってしまうような丁度いいバランスの脚本でした。恋人と別れたばかりや振られたばかりの人は少し傷をえぐる描写があるので気を付けてください。(グロイとかではないです。)
演技に関しては成田さんのダメ男っぽい感じが流石に上手でした。成田さんってこういう人なんだろうなって思ってしまうくらい似合っていました。女性が魅かれる仕草などやっぱりうまいな~と思いました。岸田さんも、途中テルコに同情したいけどちょっと痛い、と思わせるいい演技でした。岸田さんの普段の様子をあまり見たことがなかったので、変な感情移入もなく観れてよかったです。
総評としてすごく面白かったです。面白いという表現は違いますね。途中飽きることなく、ずっと結末まで集中出来ました。映画を鑑賞する上で非常に大事にしてるポイントです。見入るから続きが気になってるということですから。こういう人生の人もいるよな~とただただぼーっと観れる映画でした。結末がハッピーエンドかバッドエンドかは観て確かめてください。人によって変わるかと。ちなみに自分は夜22時くらいから見始めました。見終わって24時頃。時計を見て有意義な二時間だったなと思ったことを覚えてます。夜のその時間は無駄にしがちなので思い切って映画を観るのはすごくお勧めです。
『愛がなんだ』面白かったです。1年くらい空いたらもう一回観てもいいタイプの映画です。いいヒューマン映画でした。