盲目的な恋と友情 辻村深月 を読みました![]()
Amazonより画像引用。ヒグチユウコさん挿画、鈴木久美さん装幀の表紙がステキ
タイトル通り、盲目的な恋と友情をテーマにした小説。「恋」と「友情」の2部構成になります。
わりとダークめな作品です。
冒頭は主人公の結婚式。
「相手が茂実じゃなくて、本当によかった」…⁈
どうやら花嫁は、新郎ではない男性と過去に何かあったらしい…⁈
興味をそそられ、書き出しから一気に引き込まれました。
「恋」は、主人公一瀬蘭花(いちのせらんか)の目線で、華やかに溺れる恋と衝撃的な終焉を。
「友情」は、蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目線で、また別の真実を。
恋を知らなかった蘭花が茂実との恋愛に溺れる描写はとてもリアルです。
友人たちの忠言も心に届かない。彼といる悦びがすべてで、友人たちといても満たされない。
すごく依存的な関係…![]()
友人の留利絵も、あるコンプレックスから自分が蘭花の親友であることに執着します。
傷ついてきた留利絵が、これ以上傷つかないようにと理屈で自分を守る様子、胸が痛いです。
この二人の視点だけだと読んでいて苦しくなるかもしれませんが、蘭花の友人美波(みなみ)の視点が入ることで、バランスがとれ、心地よく作品を楽しむことができます![]()
短いながら読み応えがある作品なので、タイトルにピンときた方はぜひ読んでみてください
