リエゾン ーこどものこころ診療所ー 12
原作・漫画 ヨンチャン 原作 竹村優作
を読みました 以下感想 ※ネタバレあり
今回の話は「起立性調節障害」(子どもが朝起きれないことでいじめにあったら?)「ペットと告知」(子どもの発達障害を本人にいつどのように告げるか)の2編。
朝スムーズに起きられない起立性調節障害の大知。
同級生からいじめを受けているようだが、大知の母は学校に行くのが怖い。学校は大知の母にとって苦しい過去が蘇る場所だから。
「親ガチャなんて言葉がありますけど 脆くて頼りない母親に出会ってしまったせいで 私が経験した学生時代の辛い記憶まで… あの子に移ってしまうんじゃないかって」
大知の母のこの言葉、この感情、私には身に覚えがあります。
今は安定しているけれど、ウツが酷い時、子どもたちの相手を満足にできなくて、ともかく自分のしんどさでいっぱいで、すごく不安でした。
私が子どもの頃に感じた寂しさを、そのまま子どもに移してしまう気がして、すごく怖かった。
(今はだいぶ落ち着いていますが…)
佐山先生の
「一生許せなくとも構わないと思いますよ
忘れないことは 忘れないと
許せないことは 許せないと
そういう気持ちを認めて初めて 幸せになるにはどうしたらいいか考えられるのではないでしょうか?」
「もし今でも人を憎んでいたり 根に持っている自分を嫌だと感じることがあるとすれば
まず第一に…そう思っている自分自自身のことを許してあげてください」
この言葉で、大知の母はどんなに救われたかな。
救われる、というと他力な感じがするし、ラクになる、というと軽い感じがして、よい言葉が思いつかないのですが。
その後学校で、先生と大知をいじめた生徒たち、保護者と向きあった大知と大知の母。
大知も大知の母も、それぞれが自分が選択した言葉を口にしていて、力強く感じられました