虚ろな革命家たち 佐賀旭
連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって
本屋さんでオススメのコーナーにあり、タイトルと表紙に惹かれて購入。
「革命家」という言葉には血生臭いイメージがあるけれど、透明感のあるイラストと装丁からは「革命家」の純粋さが感じられる。
専門家の分析ではなく、著者が高校の同級生など関係者と対話し、28歳の青年はなぜ革命を志し、なぜ同志を殺し、なぜ自ら命を絶ったのか、辿っていく。
スッキリと明解な答えがある問いではない。
森恒夫が総括に至った理由(なぜ同志を殺したか)は分からないままだけど、「善」と「悪」の曖昧さというのは他人事には思えなかった。
先日「イニシエーション・ラブ」というバブル全盛期が舞台の映画を観たが、その20年前に若者たちが学生運動で血を流した時代があり、連続しているというのが、何だかすごく不思議な気がした。
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