夕木春央『方舟』 ※ネタバレあり
ミステリーを読むのは小学生のときにルパンやホームズ、少年探偵を読んだ以来かも。
『チェンソーマン』の作者がtwitterでおもしろかったと呟いてたので購入。
先に同じ作者の『サーカスからきた来た執達史』を読んでいて、こちらは関東大震災後の華族という時代設定が大好物で、ストーリーに呑気さもありよかったです。ユリ子の圧倒的活躍で話が進むのは好みが分かれるところかもしれません。
(トリックは全然解けませんでした)
『方舟』は設定が現代で、より緊迫感のあるストーリー。
殺人が起きるのはプロローグで明らかなので誰かが登場するたび、こいつか⁈とドキドキが止まらない。
↓↓※以下感想ネタバレあり↓↓
・暗くなってきたのに引き返さず廃墟に泊まろうって、どう考えても嫌な予感しかしない。
・エピローグでまさかの逆転ホームラン。
でも現実的に考えてこの関係性で麻衣を選ぶのは難しいと思う
・五感をくすぐるイメージが随所にあり映画を観ているような気分になる。目が離せない。
『サーカス…』より『方舟』の方が私は読み応えがありましたが、殺人事件の描写がたくさんあるので苦手な方はどうぞお気をつけください