頭痛(ライオネル・ハンプトン/スタン・ゲッツ) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

Headache - Lionel Hampto/Stan Getz
作曲:Lionel Hampto

Bass – Leroy Vinnegar
Drums – Shelly Manne
Piano – Lou Levy
Tenor Saxophone – Stan Getz
Vibraphone – Lionel Hampton

Recorded : Radio Recorders, Los Angeles, August 1, 1955
Album : Hamp And Getz

プロデューサー、ノーマン・グランツお得意の異色のスター・プレイヤーの組み合わせという企画アルバムからの一曲です。
大御所ライオネル・ハンプトン(47才)は既にベニー・グッドマン楽団から出て自らのビッグ・バンドを率いていました。
一方のスタン・ゲッツ(28才)は”Diz and Getz”や”Stan Getz Plays”などリーダーアルバムを出しているとはいえまだまだ発展途上にあり、形としては先輩の胸を借りるという感じだったと思います。
ユニゾンのテーマの後軽快なハンプトンのソロが入り、続いてトロンボーンのソロが入りますがクレジットされていないので奏者は不明です。ゲッツのソロもすでに確立されたゲッツらしい流れるようなご機嫌なフレーズを聴かせます。

ロシアがウクライナ東部地区の独立を承認し、軍隊の一部を同地区へ侵攻したというニュースが入りました。エネルギー資源を担保にNATOをけん制し、着々とロシア・ペースでことを進めているようです。
これは確実な現状変更の既成事実として、今後外交交渉で妥結したとしてもゴール・ポストはロシア側へかなり優位に動いたと見なければならないように思います。
このことを一番喜んでいるのは中国でしょう。軍事力による自国領土の拡張をアメリカとヨーロッパ諸国が許すなら、中国の台湾や尖閣併合も見過ごされるということになり、日本は嫌でもこの紛争の当事者にならざるを得ません。
ウクライナ情勢の動きから目が離せない頭の痛い問題となりました。