あなたはしっかり私のもの(ソニー・ロリンズ) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

I've Got You Under My Skin - Sonny Rollins

Sonny Rollins (tenor sax)
Donald Bailey (bass)
Pete La Roca (drums)

Recorded : "Village Vanguard", NYC, afternoon set, November 3, 1957
Album : More From The Vanguard 

ロリンズも初めてならヴィレッジ・ヴァンガードも初めてのライブ録音の超人気盤からの一曲です。
この日の午後と夜のセッションからオリジナルの”Night at the Village Vanguard”には午後の部から”A Night In Tunisia”だけで後の曲は夜の部の5曲が収録されましたが、後にコンプリート版が没になった演奏を全て含めて発売されました。
この曲は午後の部のドナルド・ベイリー(b)とピート・ラロッカ(ds)とのトリオです。
正にこの時期はコルトレーンがモードを開眼する頃で、日本でも’60年以降コルトレーン派とロリンズ派が口角泡を飛ばして、どちらが優れているかという不毛な喧嘩をしていました。
音楽とはそれぞれの聴き手の感性によって好みがわかれるもので、優劣を競うのは馬鹿げています。この演奏を聴いて面白いと思う人が居ても詰まらないと思う人が居ても、ただそれだけのことだと思います。

財務省事務次官 矢野康治氏の記事から一時なりを潜めていた財政破綻論者がまた声を上げ始めました。

曰く、各党が財政出動により支援の拡充を訴えているが、財源には限りがある、困っている人を支援するのは当然だが困っていない人にまで支援をするのは間違いだ、と。
一見もっともに聞こえますが、困っている人の定義には誰も触れようとしません。事業者の支援では売り上げが前年比50%以上落ちた事業者が対象と言ってましたが、49.9%しか減少しなかった企業は困っていないとして良いんでしょうか。
個人や家庭への支援でも同じです。年収200万円以下の人を困っている人とするなら201万の人は困っていないとなります。また独身者、子育て家族、など同じ収入でも必要な生活資金は違います。
「困っている人を救え!」というのは正しいようで、結局は国家が決めた「困っている人」の定義から外れた国民は見捨てる、と言っていることを我々は知らなければならないと思います。

僕も貴方も困っても国の定義から外れる可能性は無いなどとは言えないのですから。

 

 

以前書いたこの曲の記事はこちらです。