今日は戦後７０年目の終戦記念日です。
世界では未だに戦禍が絶えません。日本周辺でも国家間の諍いのタネは増大こそすれ減る傾向にはありません。そんな中にあってもわが国が７０年もの間、武力による問題解決をして来なかったことは、とても貴重なことだと思います。
昨日、阿部首相は談話を発表しました。長々と喋っていましたが、国会答弁と同様、結局何を言いたかったのか良く分かりません。
歴代総理の談話を踏襲するなら、わざわざ談話など発表する必要もなかったのでは、と思います。
僕自身は戦争体験の記憶はありませんが、南方で戦死した伯父のことや、父親が戦死して母子家庭に育った友人も居たので、戦争と無縁であったわけではありません。
そして広島、長崎という二つの原爆による惨状など、戦争というものの非人間的な実態はある程度理解しているつもりです。
今、日本は平和です。この平和を守るために安保法制を成立させ集団的自衛権を行使するのが良いのか、従来の憲法解釈を変えず、自衛隊の役割を専守防衛に限定すべきなのか、今私たちはこの問題について自分で考え、意見を持たなければならない時だと考えます。
中学時代の漢文の時間で習った「春望」という戦争の惨禍を歌った杜甫の詩の一節を思い出します。
国破山河在 国破れて山河在り
城春草木深 城春にして草木深し