イン・ア・センチメンタル・ムード(デューク・エリントン/ジョン・コルトレーン) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

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In a sentimental mood - Duke Ellington and John Coltrane(1962)

 

 
John Coltrane (soprano,tenor saxophone) 
Duke Ellington (piano) 
Aaron Bell (bass) 
Elvin Jones (drums)
 
昨夜富士見にやって来ました。台風の影響で、小淵沢インターを降りる頃から霧雨が降り出し、八巻道路へ入る辺りから濃い霧の中に突入。10m程先も見えなくなりました。時々すれ違う対向車のヘッド・ライトが霧の中に光の帯を伸ばして近づいてくる光景は幻想的でした。
家について少し霧の中を歩きました。周囲の景色が全く見えないと全く距離感がなくなり、別世界に迷い込んだような不思議な感じになります。
この曲はデューク・エリントンが亡き母を偲んで作った曲のようですが、まさにメランコリーな気分になる好きな曲です。霧の中で方向感覚を無くした不安な気持ちとは違いますが、精神の安定を欠く状態という感じは似ています。
’62年といえば、コルトレーンはマイルスの所を離れて益々アグレッシブな演奏をしている時で、この曲を吹き込んだのはコルトレーン36才、エリントン63才、殆ど親子ほど歳の違う二人です。にもかかわらず、演奏スタイルの違うコルトレーンがエリントンに敬意を払っている感じが十分伝わります。
 
以前書いたこの曲の記事はこちらです。
Sonny Rollins
Tuck & Patti
Abdullah Ibrahim
Michel Petrucciani