Art Tatum plays September Song (Trio - 1952)
Art Tatum(p)
Everett Barksdale(g)
Slam Stewart(b)
猛威を振るった暑い夏もようやく秋にその座を明け渡す頃となりました。気がつけばもう９月も終わります。行く９月を惜しんで今日はこの曲に再度登場してもらいます。
アート・テイタムという人は、僕がモダン・ジャズにはまり始めた頃はもう他界していました。
当時のジャズ評論家たちが盛んに彼の演奏を讃えていましたが、ジャズ喫茶では勿論、ラジオでも聴く機会はありませんでしたから、僕にとっては長い間幻のピアニストでした。
今聴いても確かに凄いテクニックを持っていた人だということはよく分かります。
あのピアノが大好きでピアノの前から離れなかったというオスカー・ピーターソン少年もテイタムの演奏をレコードで聴いて、驚きのあまり暫らくピアノに近づけなかったというエピソードがあるほどです。
アート・テイタムは先天的な白内障のため殆ど視力が無かったそうで、ジョージ・シアリングやレイ・チャールスなど盲目のミュージッシャンの先輩と言えます。
このアルバムでは当時トリオを組んでいた、あの唸りながらベースを弾くスラム・スチュワートが聴けるのも面白いです。
以前書いた記事はこちらです。
Walter Huston
Chet Baker
Lotte Lenya
Django Reinhardt
Mantovani
Willie Nelson
Ella Fitzgerald
June Christy
George Shearing