コートにスミレ (ジョン・コルトレーン) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

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John Coltrane Quartet - Violets for Your Furs

 

John Coltrane (tenor sax)
Red Garland (piano)
Paul Chambers (bass)
Albert Heath (drums)

 

 

'COLTRANE' (Prestige Records) 1957

 

 

風は冷たいですが、今日の陽射しには確かな春の兆しを感じました。
今年のような寒い冬は殊更春が待ち遠しいです。
コートにスミレ、春先にはこんな曲が聴きたくなります。歌で聴くことが多いですが、エキセントリックな音を繋げないこの頃のコルトレーンのこの演奏も好きです。
僕はモードでスケールのようなソロを甲高い音で吹きまくるコルトレーンは好きじゃありません。
しかし、彼のバラードは見事だと思います。
ソニー・ロリンズは曲を自分の中で消化して,肝をクッキリと聴き手に示してくれますが、コルトレーンは曲をあるがままに吹いて凡庸にならず、作曲者の意図を聴き手に伝える感じがします。
どちらが良いということではなく、これは聞き手の感性で好みが別れると思います。
大好きな曲ですが、コルトレーンもレッド・ガーランドも絶妙の演奏です。