Sophisticated Lady
'33年 作曲:Duke Ellington 作詞:Mitchell Parish/Irvin Mill
洗練された都会的な女性、と言えば最高の賛辞ですが酒と煙草に浸かって何事にも無関心な女、というとやや悲しさが漂います。デューク・エリントンがそんな境を揺れ動く女性を見事に描いて見せた名曲です。
メロディがきれいですから誰が演奏しても歌っても決まりますが、僕はこのナンシー・ウィルソンの歌が好きです。ビリー・ホリデー、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンなど大御所のものも勿論素敵ですが、ナンシー・ウィルソンの歌にはすれっからしのドスがそれほど効いていなくて、むしろまだ可憐さが程よい色気として匂ってくる、そんなところが魅力です。